コクヨは10月31日、優れた商品デザインを一般から公募して商品化を目指す「コクヨデザインアワード2013」の受賞8作品を発表した。グランプリは、当たりクジ付きボールペン「ガリボール」。使い切るとクジの結果がわかり、当たりが出たらもう1本プレゼントするというアイデアだ。受賞したのは、玄多仁(ヒョン・ダイン)さん。
今回のテーマは「HAPPY×DESIGN」とし、文具全般と公共用家具を募集。国内外から集まった1217作品を、佐藤可士和さんをはじめ、デザインエンジニアの田川欣哉さん(takram design engineering)、アーティストの鈴木康広さん、ifs未来研究所所長の川島蓉子さん(伊藤忠ファッションシステム)、黒田章裕コクヨ社長が審査した。
同アワードは2002年にスタートし、今年で11回目(2010年は開催休止)。これまで、ヒット商品消しゴム「カドケシ」ほか、全面にミシン目を入れたメモ用紙「チビット」や、ひとつのペン先で3種類の線が引けるマーカー「ビートルティップ」などが商品化されている。
そのほかの受賞作は以下のとおり(<>カッコ内は受賞者名)。
優秀賞
輪ゴム「MIZUHIKI BAND」(ミズヒキ バンド)
蝶結びが付いた輪ゴム。水引の蝶結びがイメージされ、贈り物の最小限のパッケージとなる。<麻生 遊>
ざぶとん「Stoop」(ストゥープ)
屋内外で使える樹脂製の座布団。年齢や場所にとらわれず屋内外で使うことが出来る。<Yuka Hiyoshi>
ふせんメーカー「タックメモ スタンプ」
押すだけで、ふせんが作れるスタンプ。ひと押しするだけで、いらなくなった新聞や雑誌、お気に入りの紙から、ふせんを型抜きできる。<福嶋賢二>
特別賞
単語カード「shapes」(シェイプス)
108通りの形と30色からなる単語カード。形や色をイメージとして言葉と共に頭に取り込み、楽しく簡単に覚えられる。<礒野 楓>
ノート「Blindsense Note」(ブラインドセンス ノート)
すべてのページの素材やデザインが異なるノート。使い手の感覚をくすぐり、新しい視点や発想を広げてくれる。<北川 梓>
新聞紙「NON-NEWSPAPER」(ノンニュースペーパー)
新聞記事ではなく柄を印刷した新聞紙。情報を伝えるためではなく、生活に彩りをあたえ人々の心を豊かにしてくれる。<SEISHUN FILM、福田雄介>
鉛筆「Pencil Journey」(ペンシルジャーニー)
鉛筆1本で書ける距離を、地球の円周の約半分、25,000キロに換算した鉛筆。書いた距離に応じて世界を旅をしている気分になる。<平田昌大>