今、活躍する若手コピーライターに聞いた宣伝会議賞の醍醐味とは?(2)

宣伝会議賞をはじめ、各種広告賞で受賞するなど、今、活躍中の若手コピーライター4人に、宣伝会議賞の醍醐味を聞きました。皆さん、宣伝会議賞への応募経験がある方ばかり。過去の応募時のエピソードや、取り組み方のポイント、またコピーライターを志すようになったきっかけなど、“若手の生の声”が満載のインタビュー(全4回)です。
※『宣伝会議』10月号、11月号掲載記事より抜粋。

【インタビュー】
ただ今、活躍中! 読売広告大賞 入賞(第29回)ほか受賞多数

平野慎也さん(アッシュ・ブーム コピーライター)
新卒でアッシュ・ブームに入社し、コピーライターに。現在は、ウイスキー、バイク、映画、健康食品、ペット用薬品などの業種を担当。宣伝会議賞 協賛企業賞、読売広告大賞 入賞以外にも、YBSラジオ「1ミニッツ ストーリーCMアワード」優秀賞(2013年)など受賞している。
個人ブログ『ノラヒラノ』を毎日更新中。


初めて宣伝会議賞に応募したのは、大学1年生だった2006年(第44回)。

「在学中に何かしらの賞を受賞すれば、就職なんてちょろいぜ!」という下心ありきで書いたコピーは評価されず、約30本応募したうち、二次審査通過が1本という結果でした。

その後も第45回・第46回と応募しましたが、二次審査通過どまり。『SKAT』を読んでみると、自分が考えもしなかったようなコピーに出会い、「同じ条件で取り組んだのに、どうしてこんなに差が生まれるんだろう…」と悩みました。

そうしてあっと言う間に4年生に。夏になっても就職先が決まらず、就職活動の落ち着く秋に、切羽詰まった思いで第47回宣伝会議賞に挑戦。この年は1500本応募しました。


第47回宣伝会議賞 協賛企業賞受賞作品
「『しろ』がないと、食がさみしくなる。」
/高橋酒造

神通力というものなのか、協賛企業賞をいただけました(「『しろ』がないと、食がさみしくなる。」/高橋酒造)。

受賞後すぐに就職先が決まったことは、受賞したことで生まれた自信が大きく関係していると思います。

コピーライターになってからは、公募賞への応募は減ると思っていましたが、チェック待ちの時間などを使えば、難なく取り組めます。宣伝会議賞も毎年欠かさず挑戦していて、第48回は約950本、第49回は約600本、第50回は約800本応募。

そのうち、第49回では最終ノミネート(「わたしの機嫌って、なんて安いんだろう。」/森永乳業)まで進むことができました。

他の広告賞にも、仕事の合間を縫って積極的に応募するようにしています。応募した本数と、そこに至るまでに考えたことは裏切らない。公募賞だからといってパッと思いついただけのコピーばかり書いても身になりません。

最近手掛けた広告 読売広告大賞(第29回)で入賞した、タイム ズ24の企業広告。新聞一面の書籍広告 ゾーンのパロディで、遊休地の有効活用を 表現しました。コピーは、一つひとつの書籍イ メージに合うように文字数やトーンを調整した り、クライアントのことをさまざまな方面から調 べた内容になっています。こんな広告、仕事 でもできたらいいんですが。

「コピーは足で書け」という教えもありますし、きちんと調べた上で、「何を伝えるべきか」を突き詰めて考える手間は、絶対に惜しむべきではないと思います。

僕は、今年で8回目の応募。そろそろ目立った活躍をしたいところです!

▼第51回 宣伝会議賞▼
第51回 宣伝会議賞
第51回 宣伝会議賞
第51回 宣伝会議賞
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