今、活躍する若手コピーライターに聞いた宣伝会議賞の醍醐味とは?(4)

宣伝会議賞をはじめ、各種広告賞で受賞するなど、今、活躍中の若手コピーライター4人に、宣伝会議賞の醍醐味を聞きました。皆さん、宣伝会議賞への応募経験がある方ばかり。過去の応募時のエピソードや、取り組み方のポイント、またコピーライターを志すようになったきっかけなど、“若手の生の声”が満載のインタビュー(全4回)です。
※『宣伝会議』10月号、11月号掲載記事より抜粋。

【インタビュー】
ただ今、活躍中! 「ポカリスエット 夏のキャッチコピー」募集コンテスト『審査員が選ぶ66作品』に2作品選出

柳元 良さん(メディアハウス コピーライター)
2013年4月にメディアハウス入社、コピーライターに。現在は、主に転職サイトの求人広告を手がける。前職は、セールスプロモーション会社でマーケターを3年ほど担当。


コピー

コピーライターをめざし始めたのは、昨年の春。セールスプロモーションの会社でマーケターをしていた時のことです。

特にマーケターの仕事が嫌になったというわけではなく、「せっかく生活者インサイトを捉えているんだから、具体的な表現にまで携わりたいなぁ」と思い始めたのがきっかけでした。

それからはコピーライター養成講座でコピーを学びながら、作品集を作って転職活動をひたすら続ける日々。この春、何とかコピーライターになることができ、現在に至ります。

広告賞に本格的に応募し始めたのは、コピーを学び始めた昨年の春頃から。それ以来、キャッチコピーやラジオCMなど、いろいろなコンテストに応募してはいるのですが「グランプリ」や「佳作」といった大きな受賞とは無縁でした。

だからこそ、初めて挑戦した第50回宣伝会議賞は「受賞したい」という想いが強くありました。「初めてだし、一次通過でいいや」なんてことは一切考えませんでした。とはいえ、自分に実力がないことも十分わかっていましたので、「それなら量では負けないように」と思って、とにかくよく考え、よく書きました。

結果は、1440本出して、1次審査通過24本、2次審査通過1本、3次審査通過2本。ファイナリスト発表・贈賞式あたりの時期は、もう悔しさでいっぱいだったのですが、『SKAT』が発売され、掲載されている自分のコピーを探してみると、「受賞できないのは当たり前」と納得せざるを得ない出来事が…。自分が“通過した”と思っていたコピーが、あまり載っていなかったんです。

できたと思っていた課題も、問題の本質がちゃんと見抜けていなかったり、同じような切り口でも、表現で他の方に負けていたり。『SKAT』を読みながら振り返っていたら、気付かされることが多々ありました。

初めての宣伝会議賞は、僕にとって、自分の勘違いを正してくれるいい機会でした。新人と言えども、コピーライターとして仕事をしている自分が、2回目の挑戦でどれだけやれるのか。どれだけ成長していて、どれだけ勘違いをしてきたのか、また確かめてみたいと思います。

▼第51回 宣伝会議賞▼
第51回 宣伝会議賞
第51回 宣伝会議賞
第51回 宣伝会議賞
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