日本デザイン振興会は7日、2013年度のグッドデザイン大賞は「該当なし」と発表した。大賞が選出されなかったのは今回が初めて。
グッドデザイン大賞候補の10件は10月1日、グッドデザイン賞の受賞作品と共に選出。10月30日から11月4日にかけて開催された「グッドデザインエキシビジョン2013」にて展示され、来場者による一般投票および審査委員会、グッドデザイン受賞者による投票を受けて、最多の投票を得たものがグッドデザイン大賞を受賞する予定だった。
グッドデザイン大賞は「内閣総理大臣賞」として、最多得票の作品を政府に申請し、認可を得る形で決定する。今回最多投票を得たのはグーグルによる総合モバイル地図アプリケーション「Googleマップ」だったが、政府に申請したところ「もっともすぐれたデザインとしては認めがたい」と判断された。
そこで日本デザイン振興会はグッドデザイン賞の審査において高く評価され、かつ多くの生活者から支持を得たデザインに贈られる特別賞「グローバルデザイン2013」を新設し、同賞をGoogleマップが受賞。審査委員会はGoogleマップを評価して「細部までよく吟味されユーザ視点に立った優れたインタラクションデザインである」とコメントしている。
【関連記事】
・2013年度グッドデザイン賞 1212件が受賞 大賞候補10件選出される