日経BPコンサルティングは8日、「食の安全・安心企業ブランド調査2013-2014」の結果を発表した。調査対象は、「食」に関わる6業界(製造、外食、中食、宅配、PB、コンビニエンスストア)の主要200ブランド。「認知度」「利用度」「利用意向度」「推薦意向度」「安心度」「安全度」「イメージ」の7指標に基づき、約1万7000人の消費者による「安全・安心」評価を実施した。
同7指標の偏差値を合計した結果をさらに偏差値化した数値を「食の安全・安心企業ブランド総合スコア」として算出したところ、トップは「サントリー」となり、僅差で2位「キリンビール」、3位「カゴメ」と続いた。
総合スコアの上位20位は以下のとおり。
「サントリー」は、「イメージ」スコアが特に高い結果となった。「水と生きる」をコーポレートメッセージに掲げる同社の文化貢献や森林保護活動などが、「水を大事にしている」という企業イメージを醸成し、「危険性のない原材料を用いている」「体に良い/不健康ではない」などのイメージにも好影響を与えていることが、自由記述欄の回答からも明らかになった。
一方、総合スコアで2位の「キリンビール」は、「安心度」スコア、「安全度」スコア、および「味が良い」「品質管理が徹底している」などのイメージ評価で「サントリー」を上回った。接触情報源に関する回答結果から、テレビやラジオ、新聞などの各種メディアでのイメージ展開が、「安全・安心」評価の高さにつながっていることが、伺われた。
「食」ブランドに対する消費者の「安心度」評価(=「ここなら安心して購入・飲食できる」と思うか)と、各ブランドの「推薦意向」(=ブランドの商品・サービスを家族や友人・知人に勧めたい、食べさせたいと思うか)の間には、強い正の相関関係が認められた。
日経BPコンサルティングは、「『安心度』イメージ向上のための企業努力、情報発信が、『食』に関連する企業のブランド力を高め、ひいては売上向上に貢献する可能性を示唆している」と総評した。