土橋代幸
トヨタマーケティングジャパン 取締役プロデュース局長
大震災で消費者は、新聞の信頼感と見識をあらためて確認。我々は、その特徴を生かせるか? 新聞社とともに実施しているアクアソーシャルフェスなどはトライの一つ。お願いは、より表現の自由度を上げる出稿枠の開発とJ-MONITORに代表される評価指標の確立である。
当野 篤
NTTドコモ プロモーション部メディア担当部長
情報の収集方法がますます多様化する現在、新聞は、電子メディアとの連動、若者対策、柔軟な価格設定、効果の可視化など、時代の変化やニーズに対し自ら積極的に対応しつつも、企業が積極的に新聞広告を出稿したくなる環境作りを行っていく必要があるのではないか。
山本 誠
大和ハウス工業 取締役常務執行役員
少し前まで「今後のテレビの環境は厳しいのでは?」との声も聞かれていたが、SNSなど新しいコミュニケーションツールとの連携で、今までよりも社会性の高い強力なメディアになった。新聞もその信頼性に加え、社会性を担保できれば、その価値はより一層高められるのではないか。
船橋 誠
大正製薬 理事 ブランドコミュニケーション部長
新製品の発表やキャンペーンのスタートで新聞広告を利用することが多い。つまり単発での展開。シリーズでの広告展開やクロスメディアでの組み立てが難しくなってきているのはメディアとしての信頼性やニュース性に頼りきっているからなのか。
岡田秀美
富士通 宣伝部 部長
マーケティングリテラシーが高い今の消費者は「メディアの品格」を見透かしながら広告を見ている。これは、新聞にとって最大のアドバンテージになるだろう。しかし、広告媒体として選ばれるには、部数やスペースによらない「広告効果と比例した料金体系」の整備が必要だ。
宍倉幸雄
日本航空 宣伝部長
ネットとの比較や悲観論はやめ、新聞には、独自の取材能力やネットワーク、権力の中枢に近い距離感を生かし、事に至った真相(深層)・経緯を究明・追及し、根拠ある信頼性の高い記事を期待したい。テレビに奪われつつあるオピニオンリーダーの座をぜひ取り戻して欲しい。
増田 孝
オリンパス ブランド宣伝部 部長
新聞は読者が能動的に情報を取りに行ける媒体だから、広告に1回接しただけで、読者をその商品のファンにしてしまう潜在能力を最も秘めているメディアのはず。そんな新聞の能力を最大限引き出せる広告を作成するのが、広告主や広告会社の使命ではないだろうか。
三上武典
スカパーJSAT プロモーション部広告宣伝チーム長
新聞をきっかけにスカパー!に触れていただく方は、相対的に視聴目的が明確であり、他媒体に比べご加入の意向が高い傾向にある。今後もユニークなスペース取りや、関連記事との連動によるスカパー!の「認知」と「関心」を高めるためのアグレッシブな企画を期待したい。
富永浩稔
シヤチハタ マーケティング室 室長
新聞媒体は、商品、サービスの紹介に留まらず、その背景にある企業姿勢や社会との結びつきを伝えることに有効と考える。新聞媒体の信頼性は一種のブランド価値であり、その価値と企業メッセージの親和性が最大化される仕組みや広告方法に期待している。
田所邦雄
エアウィーヴ 取締役
消費者の購買行動が多様化する中、様々なメディアを効果的に組み合わせ、成果を実現するクロスメディアが重要になっている。新聞広告は信頼性が高く情報性も優れていることから、テレビCMと連動させ、商品の価値を伝え、購買意欲を喚起する目的で積極的に活用している。
小野竜一
霧島酒造 企画室 主任
掲載エリアやタイミングの選択、充実した説明ができることから新商品の発売時の登場感演出などで活用している。また記録性があるため継続して実施する連載広告の掲載媒体として活用している。宮崎県で行っている弊社の「食と焼酎」に関する連載広告は27年続いている。
松永康志
シャボン玉石けん マーケティング部長 兼 通信販売部長
新聞はテキストや写真などでしっかりと生活者に商品理解を促す上で良い媒体だ。日刊で社会的な記事が掲載され、生活者の意識が高まるタイミングで関連商品を訴求しやすい。一方、新聞には通販広告が目立つ。そればかりに頼らない読者に必要とされる媒体になってほしい。