東芝「東芝のLEDが照らす世界遺産」
2012年12月6日に点灯記念式典を行ったルーヴル美術館と、日本が誇る平安仏教美術である中尊寺金色堂を素材として、「和洋」「今昔」を光で浮き上がらせたビジュアルでLEDの存在感を示した。省電力・長寿命という技術面だけでなく、LEDが美術分野にも寄与していることを訴求、荘厳で美しいビジュアルは先端技術だけでなく企業のグローバルイメージ、将来性を強く印象づけ、同社の企業イメージを向上させた。
【受賞社から】
当社のLEDが世界遺産であるルーヴル美術館や中尊寺金色堂に採用されたことはニュースなどでも公表されていますが、それを見た人に実感として、体感的に感じていただけるよう、新聞一面を使って表現しました。
テーマは「LEDの美しさ」と「人と環境に調和したあかり文化」。LEDで照らすことで、歴史的建造物の本質的な魅力を引き出し、誰も見たことのない、美しいルーヴルや中尊寺を新聞紙上に描きました。
広告を見た読者の皆様からは、「日本の先端技術はすごい!」「日本人であることを誇りに思う」といった声を多数いただき、日本の製造業の技術の高さが世界に認められた喜びを読者の皆様と共有できました。(東芝広告部)
トヨタマーケティングジャパン「ReBORN CROWN」
企業広告「ReBORN」シリーズとして、黒塗りで高級セダンのイメージが強い「クラウン」も生まれ変わることを、ピンクの新型クラウンと同色のビジュアルで表現して各方面で話題を呼んだ。一面の題字横からテレビ面まで大小さまざまな広告を掲載した紙面使いと、めくっていくとジャン・レノと北野武がセンターページ見開き30段広告で出会うというストーリー性が読者の注目を集めた。
【受賞社から】
「生まれ変わったトヨタ」、“ReBORN”を象徴するクルマとしての新型「クラウン」の広告です。「権力より、愛だね。」をはじめとするコピー、そして「ピンク」のボディカラー。その全てが、ステータスシンボルとしてだけでなく、より多くのお客様から愛していただきたい、という思いを込めたメッセージです。トヨタの変革にかける思いを一人でも多くの方にお伝えすることができれば、と考えました。
また、今回の企画では、テレビ面をはじめとする各面で新たなスペースを設けるなどのトライアルをさせていただきました。新聞には、まだまだこういった新たな企画への挑戦ができるメディアと再認識しました。(トヨタマーケティングジャパン プロデュース局 クリエイティブ室・角田紀子)
広島東洋カープ「2013シーズン キャンプイン広告」
広島東洋カープのファンの漫画家10人が一コマずつ描き、優勝に向けて努力する選手の姿を、10コマ割の新聞広告に仕上げた。優勝を誓った選手たちの真剣な姿を様々な筆致で描き、野球ファン、漫画ファンのみならず幅広い層の注目を集めた。躍動感あふれる紙面から広島カープへの愛情が伝わり、地域密着の特性が十分に発揮された点も高く評価された。
【受賞社から】
昨今、カープファンが関東を中心に全国で増えています。シーズンの訪れを告げるキャンプイン広告は従来は広島向けメディア・中国新聞への出稿でしたが、全国のファンにもお披露目したいと考えました。
著名漫画家が協力して作り上げる新聞広告は、広島発で全国へ拡散される「価値あるニュース」になるはず。予想通り、出稿後はツイッターやフェイスブックで拡散され、全国のカープファンに届けられました。地方紙の広告も、良いものを作れば全国の皆さんに届く。地方の制作者にとっては面白い時代になったと思います。 (電通西日本広島支社クリエーティブ室2CD・吉田一馬)