【新聞広告賞・新聞社企画部門受賞作品】震災復興や地域医療など社会課題をテーマにした企画に評価

新潟日報社 営業統括本部「漫画家が描くふるさと新潟 新潟マンガ王国」

「マンガ・アニメ情報館」と「マンガの家」を新潟市が開設するタイミングに、水島新司さんや高橋留美子さんら新潟ゆかりの漫画家に、ふるさとへの思いを色紙やコマ割り漫画で表現してもらったほか、書き下ろし漫画による協賛社広告などで「マンガ王国新潟」をアピールした。告知した「にいがたアニメ・マンガフェスティバル」には約5万人を集客した。

【受賞社から】
活躍している漫画家たちを多くの人に知ってもらい、それらマンガの力によって新潟県にかつての活気を取り戻してもらいたい。そんな思いから、弊社の70周年を機にこの企画を立案しました。

新聞でマンガを特集することは珍しく、読者からの反応は興味深いところでしたが、普段の読者層とは異なる人たちからも、想像を越える多くの好意的な反響があり、高い普及率を背景に広く告知することができる新聞の力を改めて実感することができました。(新潟日報社東京支社業務部長・落合正人)

神戸新聞社 営業局「神戸新聞+Design」

神戸市に「デザイン・クリエイティブセンター神戸」が完成したことを契機に、地域の多様な食、文化、工芸などの個性的な素材をデザインという視点でとらえ、11の地域版の記事下全12本のパノラマ作品として表現した。城、鬼瓦、財布、どら焼きなどを黒地の紙面に浮かび上がらせた美しいビジュアルは、読者のみならず協賛広告主からも感嘆の声が相次いだ。

【受賞社から】
2012年10月20日の「新聞広告の日」、神戸新聞の全地域版の記事下に一挙展開しました。兵庫の多様性や魅力ある食文化、歴史、工芸などの個性的な素材を「デザイン」という視点で捉え、11の地域版の記事下に表現しました。デザインを際立たせるため、ビジュアルを1点に絞り、黒色の背景に浮かび上がらせるよう制作。取材により集めた素材情報も同一のフォーマットで簡潔にまとめました。

掲載後の読者へのアンケートでは、「これまでにない斬新なデザイン」「迫力のある紙面に見入った」など高い評価を得、また広告主からは「ホームページへのアクセスや問い合わせが急増した」といった声が相次ぎました。(神戸新聞社営業局営業部長・秦伸之)

西日本新聞社 広告局「飲酒運転撲滅プロジェクト『TEAM ZERO FUKUOKA』」

幼い3人の命が奪われた06年の死亡事故を教訓に、市民、行政、企業などを巻き込んで飲酒運転「ゼロ」を目指すプロジェクトを開始。事故から5年となる2011年8月25日、朝刊本紙ラッピング特集でスタートし、毎月25日の飲酒運転撲滅の日を中心に取り組んだ。

広告企画にとどまらず、交通広告・屋外広告のほか、編集記事の展開、「市民の集い」の開催、アルコールチェッカーほかオリジナルグッズの配布など、あらゆる手段を駆使して飲酒運転を撲滅する強い意志を示した。

【受賞社から】
「掛け声を出すだけでなく、具体的な解決策をみんなで出し合い、具体的に飲酒運転を減らしていくプロジェクト」を目指しています。一連の活動を通して飲酒運転撲滅の機運が高まり、12年の福岡県内の飲酒運転事故件数は、前年のワースト2位からワースト10位となり、全国で最も飲酒運転事故を減らした県となりました。

広告キャンペーンとして取り組むには大変重いテーマですが、そのことがかえって新聞のメディア特性とマッチしているのではないかと思います。(西日本新聞社広告局企画推進部・秀島徹)

新聞広告賞とは:新しい新聞広告の可能性を開拓した広告活動を顕彰し、新聞と広告の発展に資することを目的に、日本新聞協会が1981年に設けた。広告主部門と新聞社企画部門からなる。新聞紙上で優れた広告活動を展開した広告主企業、新聞社の当該活動部門に贈られる。

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「新聞広告の日」特別号
「新聞広告の日」特別号

広告メディアとしての新聞の価値は十分に認識されているのか――。

宣伝会議は10月の「新聞週間」、同月20日の「新聞広告の日」に合わせ、メディアニュートラル時代の新聞のあり方にスポットを当てた新聞「アドバタイムズ」を発行しました。掲載記事をWeb上に順次掲載していきます。

「新聞広告の日」特別号

広告メディアとしての新聞の価値は十分に認識されているのか――。

宣伝会議は10月の「新聞週間」、同月20日の「新聞広告の日」に合わせ、メディアニュートラル時代の新聞のあり方にスポットを当てた新聞「アドバタイムズ」を発行しました。掲載記事をWeb上に順次掲載していきます。

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