2009年に第81回米国アカデミー賞短編アニメーション賞を受賞した『つみきのいえ』に続き、ロボット所属の監督によるオリジナルアニメーション、『ゴールデンタイム』が2014年1月11日から劇場公開される。
同作は、監督・脚本・キャラクターデザイン・アニメーション等のすべてを、同社のアニメーション作家集団CAGEに所属する稲葉卓也氏が担当。舞台は高度成長期からバブル期に向かって日本がめまぐるしい発展を遂げていた1980年代の日本。ある日、長年使われてきた60年代製の家具調テレビが廃品置き場に捨てられ、捨てられたことを受け入れられず脱出を試みる…という、懐かしくも切ないエンターテインメントムービーとなっている。
同作は2013年7月にソウル国際カートゥーン&アニメーション映画祭「観客賞」「アジアの光賞」の2冠受賞を皮切りに、数々の国際映画祭にも多数ノミネートされるなど、既に海外で高い評価を受けている。
『ゴールデンタイム』予告編
日本での劇場公開は2014年1月11日より1月26日までの16日間で、東京都写真美術館ホールにて「手仕事のアニメーション」と題し、『ゴールデンタイム』『つみきのいえ』、そして白組が制作するオリジナル短編アニメーション『タップ君』(劇場未公開作品)の3作品をまとめて上映する。
稲葉氏は1976年生まれ。京都精華大学卒業後、2002年よりロボットに所属。NHK BSのキャラクター「ななみちゃん」のキャラクターデザイン及びアニメーションをはじめとして独自のキャラクターセンスには定評があり、テレビ番組、CM、プロモーションビデオ、絵本、アニメなど、大人から子どもまで楽しめるエンターテイメント作品を多く手がけている。