さらに、私たちは昨年より、自社に関するメディアでの掲載記事についても、記事側についた主なソーシャルメディアでのリプライ(いいね!やツイート、はてなブックマークなど)数をカウントしています。
雑誌や新聞などと違い、オンラインメディアの場合は、各記事がそのメディアのトップページなどから順番に見られるわけでなく、検索やソーシャルメディアでのシェアなどを通じて、記事ごとに単体で見られることが増えています。
ですので、掲載されたメディアの月間のユニークユーザー数やページビュー(PV)数が、イコール各個別の記事のリーチと比例するとは限りません。極端な話、同じ媒体に10万PV超の記事もあれば、数百PVの記事も混在している状態です。
もちろん個別の記事のPVは公表されていませんので、記事についたソーシャルのリプライは、掲載記事のリーチや反応を測る上で、より実態に則した指標となり得ます。
また、話は戻りますが、ランディングページを設置しておくことで、どのメディアからどのくらいアクセスがあったかも解析することが可能です。
もちろん媒体によっては、記事の外にリンクをまとめていたり、一切リンクを掲載していないところもありますので、記事からのトラフィックが、媒体のリーチとは限りませんし、トラフィックが必ずしもPRのKPIである必要はありませんが、指標の一つとしては、有効といえます。
私たちは、ランディングページのトラフィック、ソーシャルリプライの数、オフィシャルのフェイスブックページでのポストについた、いいね!やシェア数、メディアでの掲載件数、各記事についたソーシャルリプライ、各記事からランディングへのトラフィックなどを指標として持っています。
今のところ、これらの指標ごとの相関やそれぞれの価値比重などを、正確に分析するまでに至っていませんが、必ずしもメディアでの掲載件数とその他の指標が常に比例するとは限らないことや、ソーシャルリプライの善し悪しの方が、より実感としての評判には近いことなどを感じています。
また、ソーシャルリプライもメディアごとに特徴があり、このメディアに掲載されるとツイートが増える、このメディアはいいね!が多い、とかフェイスブックのいいね!数とはてなブックマーク数は意外と反比例の関係にあるとか、面白い相関も見えてきました。
ということで、今回はウケた、ウケないの定義で話が終わってしまったので、次回は実際にウケたトリップグラフィックスとウケなかったトリップグラフィックスを紹介しつつ、何が要因だったのか考えてみたいと思います。