デザイナー、建築家、批評家がジャンルを超えて結集したデザイン組織、日本デザインコミッティーは「デザインの啓蒙」を旗印とし、さまざまな活動を行ってきた。
そんなデザインコミッティーが1953年の発足以来はじめてとなる本格的な「コミッティーオリジナル英字フォント」を制作。そのお披露目となる展覧会が、12月27日から松屋銀座7階デザインギャラリー1953で始まる。
デザインコミッティーでは、企画展やイベントなど活動におけるサインやロゴは常にメンバーが手がけている。団体のロゴデザインについても同様で、これまでグラフィックデザイナー河野鷹思氏、亀倉雄策氏が手がけてきた。
そのロゴをグラフィックデザイナー佐藤卓氏が一新したことを機に、2011年よりデザインコミッティー内でこのロゴの書体化する動きが始まり、2年をかけてこのたび欧文書体として完成させた。
本書体は世界で広く使用されることを前提に制作したもので、2014年秋にCD化し、デザインコレクション、コミッティーホームページ等で発売する。展示はメイン文字のみになるが、発売までに約物、キリル文字等も仕上げていく予定だ。
それに先駆け、本展は佐藤卓氏のディレクションのもと、書体のコンセプトや開発のプロセスなどを展開する。また、会期中の1月25日には、書体制作に関わった両見英世氏と佐藤氏によるデザインサロントークも開催する。
第700回デザインギャラリー1953企画展
日本デザインコミッティーフォント展
会期:2013年12月27日(金)〜2014年1月27日(月)
会場:松屋銀座7階デザインギャラリー1953
最終日午後5時閉場 入場無料 午前10時〜午後8時
※12月31日(火)は午後6時まで。1月1日(水)は休業。2日(木)は午前9時30分〜午後7時30分