日本広告写真家協会(APA)は11月、「APAアワード2014」の入賞・入選作品を発表した。
実際に世の中に流通した広告作品を募集する「広告作品部門」と、公募テーマに沿って自由な発想と写真表現で競い合う「写真作品部門」の2部門で構成される同賞。
「広告作品部門」には、338作品825枚の応募があり、10月29日に審査会を実施。8人の審査員による選考の結果、最高賞である経済産業大臣賞には、満場一致で「JAL BOEING 787」(広告主:日本航空、フォトグラファー:早川倫永)が選ばれた。
「モノクロームの美しさと力強さを最大限に表現した4枚組作品は、被写体である機体を寄りでとらえることにより、ふだん垣間見ることのできないディテールを絶妙なアングルから表現することに成功している。硬質の美しさと迫力からは、JAL再生の物語までが想起され、広告物を目にする我々を大いに奮いたたせ、勇気づける作品である」
と評価された。
経済産業大臣賞以下、入賞作品は次のとおり。
ほか、123作品が入選となった。
また「希・のぞみ」をテーマに作品を公募した「写真作品部門」には、429作品802枚の応募があり、審査の結果、最高賞である文部科学大臣賞には、二十歳の芸術専門学生・田部仁美さんの「前進」が選ばれた。
各賞の受賞者には、2014年3月3日に開催される表彰式で賞状などが贈呈される。
なお、2014年3月1~16日には、東京・恵比寿の東京都写真美術館で、両部門の入賞・入選作品が展示される。