そしてもうひとつ、話し方がラジオではとっても大切!
声というのは不思議なもので、電話の声だけで相手を判断して好感を抱いたり嫌悪したりすることは、誰しもあると思います。
以前、話のプロであるアナウンサーの方が「森君の話は一生懸命、商品を伝えているから良い!だから売れるんだよ。おしゃべりやイントネーションは気にせずに一生懸命しゃべりなさい。君は『へたうま』でいなさい。そして、いつも笑顔でしゃべりなさい」とアドバイスをくださいました。
これは今でも肝に銘じていることです。ゆっくりとたどたどしいけれど丁寧に話すと、商品は売れる。そして口角をあげて笑顔を意識しながら商品を伝えると好感度もぐんと上がる。
そして、色合いや形を実況中継することも、ラジオで鍛えた技です。「セーターの色はレッドとかかれていますが、朱赤、熟れたトマトみたいな色」と形容したり、「ウインナーの長さは、私のたかたか指(中指)くらいかな、」と形容したり。
75歳を越えた両親がわかるように、噛み砕いて話すようにしました。この表現は「分かりやすい森節」だと言われたことがあります。
そして次第に、ラジオを聴いてくださっているお年を召した方のファンが増え、毎週買ってくださるようになりました。
今も早朝6時からのラジオ番組では、お笑い芸人のご夫婦お二人と一緒に、私が商品の説明をしてお二人が感情をこめた感想をいっていただく形式で、ゆっくりとお喋りさせていただいています。
ラジオ風に締めれば、「今日の一曲、笠置シヅ子『買物ブギー』」ってとこでしょうか。。。またまた古くてすみません。