仏・ジェーシードゥコー、パリ市と広告付バスシェルター15年契約を締結

フランスに本拠地を置く屋外広告会社・ジェーシードゥコーは2013年12月、100%子会社であるSOPACTが競合入札とパリ市議会の投票によりパリ市内における広告付バスシェルター(停留所施設)の15年契約を獲得したと発表した。

同社は、既存の1920基のシェルターを特別デザインの2000基と交換する。流線形のシルエットを持つ新デザインは、フランスに拠点を置くデザインエージェンシー・Aurel Design Urbain Studioの創設者でデザイナーのマークアウレル氏が手がけた。

セーヌ川と街路樹の葉に着想を得たガラスの屋根を持ち、シェルター内には新しいシートとモジュール式サインも設置される。

エリアマップや歩行者向けのサイン、シェルターの外からでも見えるリアルタイムなバス運行情報、ユニバーサルUSBポート、バスに乗りたい人がバスに知らせるための「ストップリクエスト」機能、夜間の内照式インフォメーション(ルート名、バス停名、地図など)、目の不自由な人のための触感ラベル、音声システムなど、さまざまな新サービスが提供される予定。

また2000基のうち100基には、32インチのデジタルタッチスクリーンが設置され、エリア情報とサービスを提供する。また、ソーラーパネルを設置する予定のシェルターもあり、省エネルギーにも配慮している。

同社共同CEOのジャンシャルル・ドゥコーは、「当社が思い描くのは、ストリートファニチャー(街灯・ベンチ・電話ボックスなど街路備品)広告および関連したサービスにおいてパリが最先端であること。当社独自の技術を用いて、都市環境の変化に対応したデザインを提案できたことを誇りに思っている。

創業者のジャン=クロード・ドゥコーにより広告付きバスシェルターが導入されてから50年。今回のプログラムは同分野において世界の手本となるだろう」とコメントしている。

ジェーシードゥコーは、世界56カ国、人口1万人以上の3600都市で事業を展開しており、日本においては、同社と三菱商事が共同出資して2000年に設立されたエムシードゥコーが担っている。

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