【バックナンバー】
第1回 もはや家電見本市ではない!?-CESで体感したコミュニケーションの未来
第2回 展示の主役はやっぱりテレビ。
今年のCESを一言で表すならIoT
3回目となるCES2014レポート。1回目でも書いたが、私が注目するキーワードは「IoT」だ。CESというよりは、ネット業界やテクノロジー業界のキーワードではないだろうか。
そこで、今回はIoT領域で私が気になるCESネタをお届けしたい。
インテルの基調講演。主役は、IoTを加速するマイクロプロセッサ「Edison」
今年のCESの基調講演のトップバッターはインテルのCEOであるBrian Krzanich氏だった。Brian氏は、基調講演にてSDカードサイズのプロセッサ「Edison」を発表。Edisonは、WiFiやBluetoothなどの通信機能を搭載し、様々な「モノ」をデジタルデバイス化することを可能にする。
インテルは基調講演で、Edisonを活用した商品として、赤ちゃんのベビー服に装着する小さな端末「Mimo」を紹介。Mimoは、赤ちゃんの体温や呼吸をモニアリングやして、スマートフォンで確認できる。
さらに、LED表現機能と通信機能を備えたマグカップも紹介した。Mimoはこのマグカップに随時通信を行い、Mimoがモニタリングする赤ちゃんの様子をマグカップのLED表示を通じて確認することができるそうだ。
「Everything Connected」を提唱し、AT&T もIoTに向かう
CESと併設して、米通信大手のAT&Tは、AT&T Developer Summitを開催している。サミットで、AT&T MobilityのCEOであるRalph de la Vega氏は、「Everything Connected…Mobilize Life」を提唱、すべてのものが接続され、モバイル化される社会に対応することが最も重要な戦略であると強調した。
自動車業界のホットトピックはウェアラブル?
自動車業界は、サムスンなどが発表しているスマートウオッチ向けのアプリや、グーグル・グラス向けアプリを出展。
自動車業界と通信業界はコネクテッド・カーに力を入れる。
自動車メーカーは、各社コネクテッド・カー関連の出展やセミナーを行っている。自動車のダッシュボードコンソールが通信機能を持ち、スマートフォンやタブレット端末のようにアプリのダウンロードを可能にしている。アプリは、音楽アプリ、SNS、マップなど様々なジャンルのものがサードパーティーから提供されている。
また、通信業界もコネクテッド・カーへの参入と普及に力を入れており、AT&Tはコネクテッド・カーが同社の重量な戦略のひとつであるとことを明らかにしている。