「コピーライター」を未来に残したい!(3)

「ひと昔前は、ネコもシャクシもコピーライターにあこがれた時代だった」と、聞いたことがあります。しかしながら、いまは、コピーライターが何者なのかすら知らない人が増えているのではないでしょうか。

僕はいま、コピーライターという素晴らしき職業を未来へ向けて生き残らせたいと、強く思っています。

だから、微力でも、コピーライターとしてできる限りのことはやる。「コピー」「広告」を通じた、様々なことに挑戦する。コピーや広告は企業のためだけのものじゃないと思うから、広く一般の人たちにもその魅力を発信していく。それが、「コピーライター」を未来へ残すことにつながる。そう、信じています。

僕には5歳の娘と、2歳の息子がいます。娘は最近、「おとなになったら○○になりたい」というお話を良くするようになりました。そして、僕にこんな質問をするようにもなりました、「パパのおしごとは、な〜に?」

今のところ「パパのお仕事はプリキュアだよ」と答えていますが(笑)、子どもたちが小学生になり、中学生になったとき、友達や先生などに、胸を張って「ウチのお父さんはコピーライターだ!」と言えるようにしてあげたいんです。少なくとも、シーンとされたり、「おまえの父ちゃん、どうやってお金を得ているんだ?」なんて言われるような父になってはいけない、と思っています。

「コピーライター」を、未来へ。

僕のコピーに「救われた」と言ってくれる人がいる。僕のコピーで「うまくいった」「大きく変わった」なんて言ってくれる人がいる。

だから、今日もまた、僕はコピーを書きます。コピーは、人を、企業を、社会を、より良い方向に押し進めるチカラがあることを、もっともっと多くの人に実感してもらうために。そして、コピーライターという職業を、未来へ残していくために。

当コラムの僕の担当分は、今回で最終回です。お読みいただいた皆様、どうもありがとうございました! またどこかでお会いしましょう!!

P.S.
そうそう、へなちょこコピーライターの僕ですが、宣伝会議さん発行の『ブレーン』2014年1月号「C-1グランプリ」で準グランプリを獲得することができたんですよ! コツコツ頑張っていると、こういう機会があったりするのもまた、コピーライターという職業の魅力だと思います。

木村さん
木村吉貴(きむらよしたか)
鎌倉 木村文章店代表。コピーライター。
1977年生まれ。宣伝会議コピーライター養成講座総合コース(現 基礎コース)2004年修了。デザイン事務所等でコピーライターとしての実務経験を積んだ後、2011年、神奈川県鎌倉市にて「木村文章店」を設立。

『コピーライター養成講座』
一流のコピーライターが直接指導 プロを育てる実践型カリキュラム
いまでも多くの有名クリエイターを輩出している本講座。コピーやCMといった、広告クリエイティブだけでなく、インタラクティブ領域のコミュニケーション、マーケティングやメディアクリエイティブなど、さまざまな視点からコミュニケーションを構築する能力を養い、次世代のクリエイターを育てます。

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宣伝会議 コピーライター養成講座事務局
宣伝会議 コピーライター養成講座事務局
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