故木村伊兵衛氏の業績を記念して1975年に創設され、各年にすぐれた作品を発表した新人写真家を対象とした「木村伊兵衛写真賞」(主催・朝日新聞社、朝日新聞出版)。第39回を迎える同賞の2013年度受賞者が決定した。
本年度の受賞者は森栄喜氏で、対象作品は「intimacy」(ナナロク社刊)。
森氏は1976年石川県金沢市生まれ、2001年米国・パーソンズ美術大学写真学科卒業後、写真家として活動。
著書に『Crows and Pearls』(edition.nord、2009)、『tokyo boy alone』(レボリューション・スター・パブリッシング、台湾、2011)ほかがあり、仲間と共に男についてのフォトジン「OSSU」を発行している。
現在、同性婚をテーマに写真で訴えるプロジェクト「Wedding Politics」を進めている。
選考は写真関係者のアンケートによって候補者を推薦、選考委員会で受賞者を決定した。
選考委員は、岩合光昭、瀬戸正人、鷹野隆大、長島有里枝の写真家4氏と、アサヒカメラ編集長 勝又ひろし氏。
授賞式は4 月17日に東京・丸の内の東京會舘で行い、受賞者には賞状、賞牌、および賞金100万円を贈られる。また、受賞作品展を4月17日~24日、東京・新宿のコニカミノルタプラザ(ギャラリーC)で開催する。