「TBWA式世界の空気のつかみ方」/「SWAT」参戦記 後編

パリでわかった大切なこと。

フランスに行って感じた、大切なことがいくつかあります。まずは一発で魅せるものを作れるかどうか。アイデアがすごいもの、絵がかっこいいもの、意味がわからないもの、何かひとつでも相手をハッとさせる違和感を生み出すこと。

続いて、諦めずに伝えようとする意思。話をする時、みんなは必ず僕たちの目を見て話を聞いてくれました。下を向いて紙にメモを取っている人、携帯を触っている人、パソコンを開いている人はいません。

僕たちのライバルは、全員ネイティブスピーカーで英語はペラペラでしたが、僕たちの話も真摯な態度で聞いてくれました。もちろん自分のアイデアを正確に伝える必要があるので、ある程度の語学力がなければダメかもしれないですが、しっかりと相手の目を見て話をできるかがとても大切に感じました。

そして最後は空気を掴むということ。僕たちはダジャレアイデアで「あの日本人たちおもしろいことを考えてるんじゃないか?」というハッタリをかますことに成功したと思います。会議室の暗い雰囲気をぶち破って、僕たちのような若造の日本チームにも期待させる空気が作れたのでは、と感じます。

グローバル社会などといいつつも、各国から来た若者にとって、日本などという島国から来たよくわからないアジア人など、はっきり言ってどうでもいいものです。名前なんて、会議室に20人もいるから思い出せない。

単なるジャパニーズという存在から、YO、NOBUという個人名を覚えさせ、ちょっと無視できない存在に自分をブランディングしていくことはとても大切なことだと思いました。

つまり日本で大切だと思えることは海外に行っても大切でした。あとは英語です! 明日からも頑張って勉強しようっと。

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