スバルなど、大手企業数社も参画
富士重工業のスバル「フォレスター」は2013年1月下旬、講談社「別冊少年マガジン」で連載中の人気漫画「進撃の巨人」とのコラボCMを一度だけ、テレビ放映にて公開した。CM監督は、映画でも監督を務める樋口真嗣氏が担当。特設サイトに設置された動画は900万回の再生数を超えた。
巨人はCGではなく、特殊メイクを利用した実写で行っており、テレビ番組ではメイキング特集が組まれたほどだ。「メイキングをテレビが取り上げたということは、多くの人が見たいということ。CMライブラリでは、メイキング動画を掲載することもでき、CMを一つのコンテンツとして見せることができる」と目良氏は言う。
この富士重工業も「Antenna」のCMライブラリに参画する。そのほかにも、コーセー、ダイソン、P&G、フランク・ミュラー、レクサスなど、そうそうたるナショナルクライアントがオープンのタイミングで参画する。今後は、テレビだけでなく、スマートフォンにもCMやコンテンツを展開する時代になる可能性を示している。
目良氏は、「ナショナルクライアントが、高い製作費をかけて作ったCMがホームページだけでしか見られないのはもったいない。メディアの中に広告枠をつくり、強制的に視聴させるのではなく、シームレスに、コンテンツとして自然に見せられる世界観をAntennaは実現していく」と話す。
2014年3月以降、EC機能を搭載する予定となっており、今後はスマホの動画で商品を知り、そのままスマホで商品を買うといった世界を実現させていく予定だ。
【CMライブラリ】
200万ユーザーのAntennaに無料でCM投稿が可能。広告メニューでは、マイアンテナ(WebサイトでいうTOP画面の位置づけ)に掲出できるなど、CMの露出を増やす試みもできる。