三越伊勢丹ホールディングスは2月27日、三越のショッピングバッグのデザインを4月1日から刷新すると発表した。1904年の三越「デパートメントストア宣言」から110年の節目を記念してのこと。
新デザインを手掛けたのは、友禅作家であり親子2代にわたっての重要無形文化財(人間国宝)である森口邦彦氏。
たわわに実るりんごを幾何学文様で表現した、同氏の友禅訪問着のデザイン「白地位相割付文 実り」をベースに、ショッピングバッグのためだけにデザインの配置を設計し直した。
新デザインに友禅の表現を採用したのは、呉服店という三越の原点を意識してのことだという。
同氏は、「日本の伝統文化の『未来のシンボル』として多くの人たちに、そして日本に来てくださる外国の人たちにも喜んで持って帰ってもらいたい。その思いでこのバッグを作り、このバッグに作品を展開しています」とコメントを寄せている。