【連載「アドフェスト2014現地レポート」】
・「アジアはクリエイティブを愛してる!ADFESTに見るコ・クリエーションパワー」
・「広告賞から逃げちゃダメだ!」コチラの記事です
クリエイティブ競争力を磨くことから逃げてはいけない。
かつてよく「賞は結果だ。」「賞を獲ることを目的に広告をつくるなんて、ちょっと違うんじゃない?」といろんな方々に言われました。確かに真理です。でもそれって、主要4媒体が華やかだった時代の話かも。
今は、メディアマージンだけで生き残ることが難しい時代です。ならばなおさら、クリエイティブを生業とするものとして、実験的な企画や表現に挑戦する心は、決して忘れちゃダメなんじゃないか・・・。広告会社として、アイデアだけできちんと商売ができる。そんな下地づくりが大切なんじゃないか・・・。
広告賞には、日ごろの仕事の結果としてついてくる場合と、賞を狙ってつくる場合の2つがあると思います。もはや、どちらがいいとかいけないとかは、あまり問題ではない。大切なのは、実はそのどちらにも「広告の進化を追求する」という側面が絶対にあるということ。
「広告業界のこれからを占う」という側面が絶対にある。言うなれば、賞への挑戦は、広告の新薬開発みたいなものかもしれない。そして、そんな広告賞の中で揉まれ磨かれたクリエイティブ競争力は、ふだんの業務のスキルアップ、クオリティアップに必ずつながる。ひいては、コンシューマーやクライアントの満足へと必ずつながっていく・・・。
すべてを幸せにする仕事をめざして。
事実、新しい驚きや感動をもたらすことのできた仕事は、結果として、ここアドフェストでしっかりと賞賛されています。そうです。商品、クライアント、世の中の人々を新しい驚きや感動で幸せにすることは、自分の会社を幸せにすることでもある。ひいては、自分の働く環境を幸せにすることでもある=家で待ってくれている自分の家族を幸せにすることでもある(そこまで行けたらステキ!)。
世界を社会を人々を商品をクライアントを会社を自分を家族を、すべての人をハッピーにすることができる可能性を秘めた広告の仕事って、やっぱいいですよね。そして、サラリーマンでありながら世界一(カンヌ)をめざせるって、なかなかないと思います。
すいません、日記の途中から、反省と精神論入っちゃいました。アドフェストの受賞ステージにいつかあがってみたい!その欲を忘れることのないように。364の悔しさが、1の成功につながると信じて、悔しいという気持ちから逃げてはいけない。初めてのアドフェストで気づくことができてよかった。いつかそう思えるように。明日から新たな一歩を踏み出すとします。
さて、やっと原稿を書きおわりました。さあ、これから最終日の授賞式がはじまります!明日の糧のために、大いに悔しい思いをしてこようと思います!!
河野洋平(かわのようへい)
ADK コピーライター/クリエイティブディレクター
1976年生まれ。営業4年間を経てクリエイティブへ転局。コピーライターとしてキャリアをスタート。ここ数年は、CMプランナーとしてサトー克也氏に師事。今までの仕事として、コスモ石油、DENSO、大阪ガス「さすガっス!」、「ガ、スマート!」のスローガン開発、ポカリスエット、コンタクトのアイシティなど。受賞歴としては、ACCテレビ&ラジオ、カンヌフィルム、アドフェストなど、そのすべてがファイナリスト止まり。ブロンズの壁にぶつかる38歳、3児のパパ。
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