13時間の時差。ゆえにPARTYは24時間営業中

地球の丸さを呪う!午前6時のHangoutプレゼン

話を戻すと、とはいえPARTYは東京・NYで1つのチームだということでした。

PARTY NYCは、既にニューヨークを始めとして海外のクライアントの仕事を進めていますが、もちろん日本をベースにしたプロジェクトも同時にやっています。

Webサイトから空間デザインから、ミュージックビデオやなんと言って良いのかわからないものまで、日本を含めた世界中といろんな仕事をしていると言っていい状況です(最近1人増えましたが、4人で…)。

これが何を意味するのか。それは、ほぼ24時間仕事をしなくてはならなくなる、ということです。

当たり前です。地球には時差というものがあります。日本が朝ならNYは夜、日本が夜ならNYは朝。冬は14時間、サマータイム下では13時間の時差があります。

NYに来て、一番辛いことと言えば前回取り上げた英会話ですが、二番目は実はこれです。地球が丸いから、時差が存在するわけです。早朝に東京との会議で叩き起こされるたびに、地球の丸さを呪う日々がずっと続いています。

そう。早いときにはニューヨーク時間の午前6時くらいには東京チームとのHangoutミーティングがセッティングされるのです(PARTYでは、比較的、Google Hangoutを利用します)。東京は午後7時です。

ときにはそれが重要なプレゼンだったりすることさえあります。プレゼンというものは私たち広告野郎にとっては勝負の土俵です。準備を万端にして気分を盛り上げて、「いざ!」みたいな状態で臨むものなわけです。そんな勝負の時間が、午前6時、しかもテレビ電話だから移動も何も無い超寝起き状態でやってくる。これは非常にきつい。これは夢の続きではないかとすら思えてきます。

そして、NY時間10時ごろ、日本時間では夜の11時ごろまでミーティングが入ってきます。ひどいときは、NY時間のお昼までかかることすらありますが、そうこうしているうちに、ニューヨークの街は活動を始めます。メールが飛び交い始め、電話が鳴り始めます。

オフィスに出社しつつ、ニューヨークの仕事に対応していきます。夕方になり、午後8時くらいまでいろいろやって、さあ今日も終わりだ、などとは絶対になりません。

次ページ 「地球の反対側から互いに刺激を与え合う」へ続く

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清水 幹太(PARTY チーフ・テクノロジー・オフィサー)
清水 幹太(PARTY チーフ・テクノロジー・オフィサー)

東京大学法学部在学中(のち中退)からプログラマー・デザイナーとして活動。2006年にイメージソースに入社以降は、テクニカル・ディレクターとしてウェブサイトから映像まで、様々なフィールドに渡るコンテンツ企画・制作に携わる。2011年、クリエイティブラボ「PARTY」設立に参加。クリエイティブ・ディレクター、チーフ・テクノロジー・オフィサーとして、インタラクティブを中心にジャンルを問わず、高い技術力を背景にした様々なクリエイティブに関わっている。2013年9月よりPARTY NYCに赴任。カンヌ・クリエイティビティ・フェスティバル、アジア・パシフィック広告祭等、国内外での受賞多数。

清水 幹太(PARTY チーフ・テクノロジー・オフィサー)

東京大学法学部在学中(のち中退)からプログラマー・デザイナーとして活動。2006年にイメージソースに入社以降は、テクニカル・ディレクターとしてウェブサイトから映像まで、様々なフィールドに渡るコンテンツ企画・制作に携わる。2011年、クリエイティブラボ「PARTY」設立に参加。クリエイティブ・ディレクター、チーフ・テクノロジー・オフィサーとして、インタラクティブを中心にジャンルを問わず、高い技術力を背景にした様々なクリエイティブに関わっている。2013年9月よりPARTY NYCに赴任。カンヌ・クリエイティビティ・フェスティバル、アジア・パシフィック広告祭等、国内外での受賞多数。

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