「謎を解く」快感が、O2Oを成功に導く理由。

【前回のコラム】「年間のべ50万人が参加、なぜ今「謎解き」が人気を集めているのか?」はこちら

<アドタイの謎2>

question2

解けましたか?
前回出題した、クロスワードをアレンジしたパズルです。
発想力が必要で、制作者の個性がでやすい形式と言えます。
解いていて楽しい問題ですね。

コラムの最後に、この謎の解答と、次の謎を掲載しておきます。

場所やエリアで分類「謎解きイベント」4パターン

さて、ひとくちに謎解きイベントと言っても、いくつかの形式に分類できます。
分類方法も様々ですが、開催される場所やエリアによって分類すると、概ね次のように分けられます。

(1)公演型
(2)回遊型
(3)街歩き型
(4)その他

それぞれどのようなものか、軽く説明しましょう。

(1)公演型

まず公演型ですが、ある封鎖された空間内で開催され、その空間内には関係者しかいないという形式です。

オーソドックスなスタイルで、「○○からの脱出」というタイトルのものは大抵この形式です。
物語性をもたせやすく、没入感や非日常体験を深く味わえます。
牢獄に閉じ込められたり、仕掛けられた爆弾を解除したり、制御不能の宇宙船から逃げ出したりと、無数のシチュエーションの作品があります。

(2)回遊型

次に回遊型ですが、ある区切られた建物内で開催され、その空間内に関係者以外の一般客も存在する形式です。

営業中の店舗やショッピングモール、モーターショーやゲームショーなどの大型イベント内などで開催されます。
没入感や非日常体験はあまりないのですが、制限時間が設定されないことが多く、ゆったりと楽しめる形式です。

(3)街歩き型

街歩き型は、回遊型のエリアを屋外に広げた形式です。
商店街や観光地、離島などで開催されます。
天候に左右されやすいのですが、街ぐるみ、商店街ぐるみで開催されることが多く、
ふれあいや観光をしつつ楽しむことができます。

(4)その他

この他、WEB、持ち帰り、書籍、テレビ、映画での謎解きがあります。
変わったものでは、カラオケとして配信されているものも挙げられます。
また、数日から数ヶ月の長期にわたって解いていくものもあり、
物語を重視した ARG(代替現実ゲーム) 要素が強いイベントもあります。

 ※参考
 カラオケボックスで謎解き「謎カラシリーズ」の例

次ページ 「東急ハンズ・109など「回遊型」謎解きが増えてきた」に続く

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南 晃(謎作家)
南 晃(謎作家)

1972年鳥取県生まれ。2007年北陸先端科学技術大学院大学博士後期課程中退。
1996年からIT技術者として活動。2008年フリー。2011年から謎解きイベントの制作を開始。以後、多くの謎解きイベントの制作や謎の提供を行う。2014年IGDA日本SIG-ARG謎解き分科会長。

南 晃(謎作家)

1972年鳥取県生まれ。2007年北陸先端科学技術大学院大学博士後期課程中退。
1996年からIT技術者として活動。2008年フリー。2011年から謎解きイベントの制作を開始。以後、多くの謎解きイベントの制作や謎の提供を行う。2014年IGDA日本SIG-ARG謎解き分科会長。

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