広告やファッション誌を中心に活動するフォトグラファーの新田桂一氏と、近年では映画や舞台などにも活動の場を広げるヘアメイクアーティストの冨沢ノボル氏。
この2人がタッグを組んだ企画展「DOUBLE EXPOSURE(多重露光)」が4月21日から5月11日まで開催される。
東京・丸の内の新丸ビル内「丸の内ハウス ライブラリー」を会場に、新田氏が撮り下ろしたノーメイクのモデルの写真と、その写真に冨沢氏がメイクアップを施した作品が展示される。
当然のことながら、通常の撮影現場では、ヘアメイクアーティストがモデルにヘアメイクを施してから、フォトグラファーがそれを写真に収めることで、ひとつのビジュアルが完成する。今回展示する作品群は、その制作工程をあえて真逆にすることで、新しい表現の可能性を探ったものだ。
モデルという立体を、写真という平面(2D)に落とし込み、それをメイクアップによって再び立体にしていくという工程を経て生み出される作品を、複数の画像を重ね合わせて撮影する手法「DOUBLE EXPOSURE(多重露光)」に例え、本展のタイトルとしている。
会期中の5月4日には、ワークショップも実施する予定だ。詳細は、丸の内ハウスの公式サイトで近日中に公開される。