グランフロント大阪の概要とメディア活用事例
第2部では、「まちメディア活用事例紹介」として、一般社団法人グランフロント大阪TMO事務局長の廣野研一氏(三菱地所大阪支店副支店長)から、グランフロント大阪におけるプロモーションの実践について説明が行われた。
JR大阪駅北のうめきた地区24haのうち先行開発区域として7haのエリアに整備されたグランフロント大阪。商業施設、オフィス、ホテル、高層マンションなどが集積し、広大な緑、水辺空間を形成している。
新宿、池袋に次いで日本で3番目の乗降客数を誇るJR大阪・梅田駅のすぐ前の立地で延床面積56万㎡という広大なスケールを持つまちが形成されているほかにはない点を強調した。
タワーA(南館)、B、C(北館)の3つの高層棟は2階デッキでつながっており回遊性を確保。3000人を収容するコンベンションセンターのほか、ショップ&レストランは266店舗が集積し、日本初、関西初のほかショップの旗艦店が軒を並べる。
3つのまちメディアで多様なPR手法が可能に
廣野氏は「スペースメディア、OOHメディア、デジタルサイネージの3つのまちメディアで各種のプロモーションが展開できる」と目的に合わせて多様な活用が可能であることを紹介。
JR大阪駅中央口とつながる屋外の巨大空間「うめきた広場」ではビアガーデン、コンサートのほか、イベントホール「うめきたSHIP HALL」のビル壁面を使った3Dプロジェクションマッピングなどの実績を見せつつ、多様なイベントに対応できることを強調。
北館にある7層吹き抜けのイベント空間「ナレッジプラザ」では、企業主催のイベントが高い稼働率で開催されている。館内各所で大型バナーや柱巻き広告が可能で、施設内に29カ所の単方向サイネージ、36カ所の双方向タッチパネル式サイネージが配置されている。
廣野氏は訴求ターゲットとして「グランフロント大阪に対して高級なイメージを持っていただいているので、富裕層・トレンド敏感層、ビジネスパーソンに効果的なアプローチが可能」と述べた。
体験型プロモーションの新たな可能性を実感
その後、グランフロント大阪の館内各所の体験型プロモーションスペース・OOHメディアを参加者が実際に巡る「まちメディアツアー」が実施された。
参加者は、乗降客の多いJR大阪駅中央口から大階段を経てうめきた広場が一望できる視認性の良さを実感。ツアー当日はあいにくの雨で中止になったものの、広場ではバスケットボールの3×3イベントが予定されていた。
また、壁面にはイベントと連動したビジュアルが掲出されていた。吹き抜けのナレッジプラザでは、体重移動を利用して動かすホンダの1人用モビリティ「ユニカブ」の体験試乗イベントが開かれ、若年層を中心に試乗待ちの列を作っていた。
体験型プロモーションの各社の事例を学びつつ、実際にグランフロント大阪の各種スペースを目の当たりにすることで、体験型プロモーションの新たな可能性を実感できるフォーラムとなった。
■グランフロント大阪
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