きっかけは、ジブリ
人生でいちばん見た映画は?
と聞かれたら、迷わず「ジブリ」と答えます。
大人になった今でも各作品を年に一度は見ているし、
登場人物のセリフを日常生活でポッと言っちゃうマニアさです。
そんなジブリガールが、小学校高学年のとき
熊本の鶴屋百貨店(熊本のランドマーク)で開催される
「ジブリポスター展」を観に行くことに。
たぶん、ジブリのポスターの現物を見るのはそれが初めて。
美しく描かれたポスターの中に、ポツンと一行の言葉があります。
木々を愛で 虫と語り 風をまねく鳥の人…『風の谷のナウシカ』
ある日、少女が空から降ってきた…『天空の城ラピュタ』
このへんないきものは、まだ日本にいるのです。たぶん。『となりのトトロ』
おちこんだりもしたけれど、私はげんきです。『魔女の宅急便』
私はワタシと旅にでる。『おもひでぽろぽろ』
カッコイイとは、こういうことさ。『紅の豚』
好きなひとが、できました。『耳をすませば』
なんじゃコリャーーー!!なんか、なんかカッチョイイやんけー!!
そう一瞬で感じたわたしは、母の腕をわし掴みにし問いかけます。
「ねえ!お母さん!お母さんて!これ誰が考えよると!?」
「なんねもう、コピーライターたい。」この一言で、
ふんわりコピーライターになれたらなぁ…と思い始めるのでした。
きっかけは、運命の赤い本
ジブリポスター展をきっかけに、若干小学生でふんわり
コピーライターになりたいと思ってしまったわたし。
やはりその夢は、ゆらぐこともありました。
インテリアコーディネーターもおしゃれだなぁ。
動物好きだしお父さんの獣医、継いじゃおっかなぁ。と。
そんな感じで成長して高校生活をのうのうと送っていたとき。
昼休みに図書室をぶらついていたわたしは、あの本に出会います。
『コピーのぜんぶ-仲畑貴志全コピー集』
開いて読むうちにまたあのジブリの時のような感情が走りました。
なんじゃコリャーーー!!誰やこれー!!カッコ良すぎるやんけ!!
すぐに『コピーライターになるには』みたいな本をあさりました。
なるほどなるほど。教室みたいなのがあるのね。行けばいいのね。
え!?ちょっと待って!福岡にしかないと!?しかも高いやん!?
それで大学を福岡に決め、バイト代で無事講座に行くのでした。
第2回はこれでおしまいです。高校の図書館での出会い以来、
わたしはあの本のことを「運命の赤い本」と呼んでいます。
気持ち悪いですね。わかってるけどほんとだから仕方ない。
お詫びに仲畑さんのコピーからローカルな一本を紹介します。
なんでも揃う世の中で、命がひとつとは面白い。
(熊本県警)
それでは来週ものぞき見よろしくお願いします。
竹本 紗希子(たけもと さきこ)
アド・パスカル、コピーライター。1987年生まれ。熊本県阿蘇市出身。福岡国際大学国際コミュニケーション学部デジタルメディア学科卒業。FCC新人賞受賞のみ、これからもっとふえる予定。宣伝会議コピーライター養成講座福岡クリエイティブ総合コース12期・上級コース福岡教室第3期、宣伝会議ラジオCM制作実践講座福岡教室第3期、修了。
『コピーライター養成講座』2014年4月開講
一流を育てる実践型カリキュラム
多彩な修了生を輩出している本講座。広告クリエイティブだけでなく、インタラクティブ領域のコミュニケーション、マーケティングやメディアクリエイティブなど、さまざまな視点からコミュニケーションを構築する能力を養い、次世代のクリエイターを育てます。