エンゲージメントはデジタルの価値を向上するもの
エンゲージメントはリレーションという言葉よりもポジティブで、それ自体ブランドにとってプラスというベクトルですが、ロイヤリティという言葉よりはブランドとの直接的なかかわりを意味していません。
たとえばブランドが提供するコンテンツに対するエンゲージメントとは言いますが、ロイヤリティとは言いません。このような視点でみるとデジタルマーケティングは直接的な結果には結びつかない中間指標としてエンゲージメントに近いものが山ほどトラッキングできることがわかります。クリック数、ページビュー、滞在時間、視聴時間、検索数などなど。従来テクニカルなタームであったものをこのエンゲージメントという言葉にすることによって、よりマーケティングのコンセプトとして把握できるようになり、その価値を向上することがこの言葉の本来の意義だといえます。
センチメント(感情)もエンゲージメントのひとつ
同様にソーシャルメディアのモニタリングによく出てくるセンチメント(感情)分析というのも、広い意味でデジタルでのエンゲージメントにかかわる言葉です。デジタルマーケティングは数値ばかりで体験や感情というものが見えず、とっつきにくいと感じていた人にとっては、センチメントのようなテキストマイニングによって見出されたエンゲージメントの指標は、その価値を向上させるものだと考えます。
このようないままであまり言語化や指標化しにくかったものをデジタルマーケティングでは「見える化」する技術が向上しています。その絶妙な距離感をもとに顧客とのマーケティングへいかに活かすかがカギとなってきます。その意味でこれらの新しい顧客との付き合い方に、きちんと向きあっていくことが益々求められるようになるでしょう。
デジタルマーケティング用語辞典
■朝火英樹(ソフトバンクモバイル マーケティング・コミュニケーション本部 Webコミュニケーション部 担当部長)
1990年 国内メーカ入社。インターネットプロバイダ事業部門や全社統括するマーケティング・コミュニケーション部門を経て、2012年10月ソフトバンクモバイルに入社。現在、ソフトバンクモバイルのマーケティング・コミュニケーション部門にてWebを軸としたマーケティング業務を推進。日本アドバタイザーズ協会(JAA)デジタルメディア委員会 委員長。ネットPR「ニューズ・ツー・ユー」ユーザー会 会長。
■鈴木健(ニューバランス ジャパン マーケティング部長)
1991年広告会社の営業としてスタートし、ナイキジャパンで7年のマーケティング経験を経て2009年にニューバランス ジャパンに入社し現在に至る。ブランドマネジメントおよびPRや広告をはじめデジタル、イベント、店頭を含むマーケティングコミュニケーション全般を担当。
■朝火英樹(ソフトバンクモバイル マーケティング・コミュニケーション本部 Webコミュニケーション部 担当部長)
1990年 国内メーカ入社。インターネットプロバイダ事業部門や全社統括するマーケティング・コミュニケーション部門を経て、2012年10月ソフトバンクモバイルに入社。現在、ソフトバンクモバイルのマーケティング・コミュニケーション部門にてWebを軸としたマーケティング業務を推進。日本アドバタイザーズ協会(JAA)デジタルメディア委員会 委員長。ネットPR「ニューズ・ツー・ユー」ユーザー会 会長。
■鈴木健(ニューバランス ジャパン マーケティング部長)
1991年広告会社の営業としてスタートし、ナイキジャパンで7年のマーケティング経験を経て2009年にニューバランス ジャパンに入社し現在に至る。ブランドマネジメントおよびPRや広告をはじめデジタル、イベント、店頭を含むマーケティングコミュニケーション全般を担当。
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