テレビ広告が生まれてから現在のように洗練されるまでには、面白いものからつまらないものまでたくさんの積み重ねがあったはずです。ネットの動画広告はようやく走りはじめたばかり。これからたくさんのネット動画広告が増えていきます。
今はまだ「この動画広告、早くスキップしたいな」と思われるケースも少なくはないと思います。しかし、ここにしっかりとしたクリエイティブが入って行けば「早く飛ばしたい」を「面白い」に変えられるはずです。
これはテレビCMでも同じことで、つまらないCMは飛ばしたいと思いますが、面白いCMはついつい観てしまいます。
例えば、「ヤフオク!」はテレビとネットの動画を変えて比較実験を行っています。
テレビCMでは消費税が0%であるインフォメーション訴求になっていますが、
ネットのCMではバイラルが起こりやすいように野球拳の歌詞をもじったコミュニケーションが取りいれられています。
ネットの動画広告を動画として捉えるのではなく、コミュニケーションとして捉える事が大切なのです。
媒体が生まれると文字、静止画、動画といった進化を遂げます。では、その動画の先に行き着くのは何なのか。
それこそが、メディアの特性を最大に利用した「コミュニケーション」なのではないかと思うのです。テレビは50年以上経っても多くの人に愛され続け、いまもお茶の間で活躍しています。それは、メディアをメディアと捉えず、コミュニケーションと捉えているからではないでしょうか。
ネットの動画はテレビに比べるとまだまだ生まれたばかりですが、接して下さる多くのユーザーの皆様と良いコミュニケーションを続け、50年後も100年後も愛されるものでありつづけられるよう、力を尽くしていきたいと思います。