アジア太平洋地域で展開されたマーケティング・コミュニケーション活動を、広告効果で表彰する広告賞「アジア太平洋エフィー賞」がこのほど発表され、日本からはI&S BBDOとBBDO J WESTがゴールドとブロンズを受賞した。
フード部門ゴールドを獲得したのは、マース ジャパン「スニッカーズ」の「謝罪会見グランプリ」。スニッカーズはグローバルで“You are Not You When You are Hungry”(日本では「ハラが減ってるキミは、いつものキミじゃない。」)をキャッチフレーズにキャンペーンを展開している。日本では「謝罪」という独特の習慣・ネタを軸に、過去の過ちを空腹のせいにして謝罪する企画を実施した。内田裕也氏が出演するテレビCMと連動したイベントを開催し、一般公募で集まった参加者が謝罪会見を行う様子をWEBでライブ中継。高いPR効果を上げた点が評価された。
○企画/I&S BBDO○CD/本多正樹○企画/河井堂太、杉山生、久間木達朗○コミュニケーションディレクター/山内陽介○アカウントサービス渡邊祐子、西川明子、小家孝雄
また「ハウスホールド・サプライ/サービス」部門で、シャボン玉石けん「シャボン玉スノール」のキャンペーン「真実は裏に。」がブロンズを受賞した。商品裏面の成分表示を消費者に確認してもらい、無添加の洗濯せっけんブランドとして、差異化を図ることを目的に実施。売り場では商品を裏返してディスプレイし、テレビCM、新聞広告と連動して、違いを訴えた。
○企画制作/BBDO J WEST+I&S BBDO○CD/今井美緒○プランニングディレクター/大西向自○企画/小島彩○AE/堤谷草太
エージェンシー・オブ・ザ・イヤーには、ニュージーランドのColenso BBDO/Proximity New Zealandが、ネットワーク・オブ・ザ・イヤーには、BBDO Worldwideが選出された。
「アジア太平洋エフィー賞」は、今回が初回開催となる。エフィー賞は、1968年に米国で創設された広告賞で、アワードの運営は、韓国に本拠地を置くメディアグループ「TENASIA」が担う。現在、40の「国別プログラム」と、4つの「地域プログラム」、そして「グローバル・エフィー賞」で構成される。
そのほかの金賞受賞作は以下のとおり(<>内はカテゴリー)
【ゴールド】
「Hell’s Most Flendish Invention Yet:Pizza Roulett」<リテール>
広告主:Hell Pizza/広告会社:Barnes, Catmur&Friends Auckland(ニュージーランド)
「Car Creation」<ブランド・エクスペリエンス><ブランド・リバイタライゼーション>
広告主:Insurance Australia Group/広告会社:Whybin\TBWA Sydney(オーストラリア)
「Getting John West to Change its Tuna」<ダビデ v,s,ゴリアテ>
広告主:グリーンピース/広告会社:Saatchi & Saatchi Sydney(オーストラリア)
「Help A Child Reach 5」<グッドワークス・ブランド>
広告主:ユニリーバ/広告会社:Lowe Lintas+Partners Mumbai(インド)
「Smoking Kid – A Personal Message to the Smokers」<グッドワークス・ノンプロフィット>
広告主:Thai Health Promotion Foundation/広告会社:オグルヴィ・アンド・メイザー・アドバタイジング・タイランド(タイ)
「100% Natural.Seedede」<メディア・イノベーション>
広告主:Hindustan Unilever/広告会社:Lowe Lintas+Partners Mumbai(インド)
「The Smallest Cafe in the World」<ニュープロダクト/サービス>
広告主:Dongsuh Food/広告会社:Cheil Worldwide Seoul(韓国)
「Dumb Ways to Die」<スモール・バジェット>
広告主:メトロ鉄道/広告会社:McCann Melbourne(オーストラリア)
「Dip.Dab.Drop.」<サステインド・サクセス>
広告主:ユニリーバ/広告会社:Lowe Singapore(シンガポール)
「How Snickers Got on its Game in Asia」<マルチマーケット・プロダクト>
広告主:Mars Foods/広告会社:BBDO Hong Kong(中国)