米 オムニコム・グループと仏 ピュブリシス・グループは9日、
昨年7月から両社間で進めていた対等合併の計画を撤回することで合意したと
共同声明を発表した。
今回の合併解消は、両社の取締役会による協議において全会一致で決定。
オムニコムのジョン・レンCEOとピュブリシスのモーリス・レビーCEOは
その理由として、
克服すべき問題が山積されており、かつ合併に向けた準備の進捗が
芳しくないことが、両グループおよび従業員、クライアント、株主にとって
弊害になりかねない先行き不透明感を生んでおり、
当初予定していた計画を完遂する見通しが立たなくなったと説明した。
業界世界第2位の規模を誇るオムニコムと、同3位のピュブリシス
(米『アドエイジ』2013年4月29日発表)。
両社の合併により、同1位のWPPの規模を大きく上回る
世界最大の広告エージェンシーの設立を目指したが、実現には至らなかった。
<世界の広告エージェンシーランキング>
※カッコ内は拠点
1 WPP(ロンドン)
2 Omnicom Group(ニューヨーク)
3 Publicis Groupe(パリ)
4 Interpublic Group of Cos.(ニューヨーク)
5 Dentsu Inc.(東京)
6 Havas (仏ピュトー)
7 Hakuhodo DY Holdings(東京)
8 Epsilon(米テキサス州アーヴィング)
9 MDC Partners(ニューヨーク)
10 Experian Marketing Services(ニューヨーク)
出典:「アドエイジ」2013年4月29日