米国小売り大手 ウォルマートの広告・コミュニケーションをメインで手がけるエージェンシーといえば、インターパブリックグループのThe Martin Agencyだが、実は同チェーンのテレビCMをより多く制作しているのは、「Vimby」という従業員数50人ほどの小さなエージェンシーだという。
同様に、現在バーガーキングやペプシコの主要なパートナーとなっているのも、「Pitch」「Mekanism」という、西海岸の知られざるエージェンシー。従業員数はそれぞれ62人、70人ほどだ。
Vimbyは、最新の若者文化をテーマとした動画サイトの運営からスタートした会社で、複数のコンテンツ制作会社を経営するMark Burnett氏とハースト社の支援のもと、広告やブランデッドコンテンツにも事業領域を拡大した。
同社が昨年1年間で手がけたウォルマートのテレビCMは、1600本にのぼる。
ロス西部のCulver Cityに拠点を置くPitchは、昨年末からバーガーキングの北米市場全体における戦略をリードするようになり、3カ月前にはWild Cherry Pepsiの担当としてペプシコのクリエイティブメンバーに加わった。