学研パブリッシングは28日、20代後半から30代前半の主婦をターゲットとする買い物情報誌『aene(アイーネ)』を創刊した。
雑誌、Web、実際の店舗を連動させた「体験型複合メディア」とうたっており、複数のチャネルから商品の魅力を伝え、物販につなげる。リアルな体験や口コミからモノを買いたい読者と、モノ選びにシビアなアラサー世代にリーチしたい企業のニーズに応える。
毎月28日発売で、15万部発行。全国書店のほか、電子版も同時発売する。
aeneは、「あ、いいね」が名前の由来。「ママたちがいいねと思うものを紹介し、読者がいいねと思ったものを発見する」という願いから名づけた。
誌面では、ランキング形式や実際の使用体験比較で商品の特性を解説。Webでは、動画で商品を紹介し誌面を補完するほか、ブログ会員約7000人、一般会員約3万人による口コミも紹介。
クライアント商品のモニターも募集する。また、イオンモール幕張新都心(千葉県)にリアル店舗を常設し、誌面やWebと連動した商品展示やサンプリング、イベントなどを開催する。
創刊に先立ち、27日に都内で開かれた記者発表会で、編集長の岩見奈津代氏は「ママは、家族消費のほとんどを担い、一番もの選びの情報を必要としている。
一方、アラサーはロストジェネレーション世代といわれ、商品選びにシビアで、リアリティのある口コミや体験が大切。リアルなママの口コミが読める、信頼できる誌面づくりを心がけたい」と意気込みを語った。
また、aeneでは、従来の女性誌が取り上げてきた都市集中型の生活情報だけでなく、インターネットや郊外型のショッピングモールで、地方にいながら買い物を楽しむ郊外型のライフスタイルにも注目。郊外で暮らすことを「郊外型ハピネス」と名づけ、新しい幸せの形として提案していく。
同誌では、創刊に先立ち、20~40代の主婦4793人を対象に、「暮らし」「家族」「お金」「食事・健康」「モノ・趣味」の5指標を数値化した「幸福度」を調査。最も主婦が幸せに暮らせる街に、神奈川県藤沢市が選ばれた。
同日の記者発表会には、藤沢市の鈴木恒夫市長も登場し、「とても光栄。藤沢市は、適当に都会で適当に田舎。移動手段もある一方で、自然や農水産物も豊富で、バランスが取れている」と述べた。
また、記者発表会には、現在郊外に住んでいる、タレントのスザンヌさん、ダイヤモンド☆ユカイさんも登場。福岡市に住むスザンヌさんは「自然豊かで子どもと一緒にお散歩できるところが沢山あります」と、「郊外型ハピネス」を満喫している様子。
また、栃木県佐野市に住むダイヤモンド☆ユカイさんは「1時間ちょっとで都心に行けるし、ラーメンもおいしい。空は青くてLAのよう」と魅力を語った。