JR九州ビルマネジメントは、九州一円の駅ビルの新愛称「えきマチ1丁目」のシンボルマークデザインを決定した。
全国各地からの応募作品900点以上の中から、一次審査を経て30点を選出。その中から最優勝賞に選ばれたのは、福岡市城南区出身の寺村拓朗さん(東京造形大学3年生)の作品だ。漢字の一をモチーフに、地域の人たちの生活と駅ビルの二つがつながることで、にっこりとした口元の表情が現れ、幸せになることを表現したマークである。
最優秀賞作品選出にあたっては、審査員の意見が全員一致したという。審査員のひとり、グラフィックデザイナー 廣村正彰氏は「全体的にレベルが高く、応募者の意識の高さが伝わった。最優秀賞作品は形がシンプルで、だれが見ても分かりやすいマーク」であることを高く評価した。デザインディレクター・九州大学芸術工学研究院教授 森田昌嗣氏は「人の記憶に残りやすく、ひとつひとつ細かいところまで手が入っている」と評価。同社代表取締役社長 町孝氏は「一人一人の想いが伝わった。この想いを全国・全世界に発信していきたい。ロゴマークは大切に使っていきます」と話した。
このロゴマークは7月中旬、えきマチ1丁目姪浜のリニューアルオープンで初お披露目される。その後、10月中旬には姪浜以外の15駅ビルを「えきマチ1丁目」に変更する予定だ。
受賞作品
最優秀賞
寺村卓朗(神奈川県在住)
東京造形大学3年生
特別賞
荒川くみ(大阪府在住)
渡辺信一(宮城県在住)
竹中隆雄(東京都在住)