ツール・ド・東北や復興デパートメントでヤフーを変える。

【前回のコラム】「ユーモアな動画でヤフーを変える。」はこちら

プロモーションというものは、「プロモーション予算を消費する」という概念が前提(もしくは無意識に)考えている人が多いように思います。世の中の99%はそれで正解ですし、その費用を消費して好感度やブランドに変換するものこそがプロモーションであると思います。

しかし、場合によってはそれより上手くプロモーションを活用できる場合があります。それは、「プロモーション自体でプロモーション費用を生みだす」というものです。本来商品やブランドの良さを引き出すのがプロモーションなわけですから、それが本当に良いものになれば、「人々が見てくれる」を通り越して「ファンになって投資をしてくれる」のです。

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島根県自虐カレンダー

たとえば、私はかつて代理店の時代に島根県のプロモーションに携わりました。そこで当時、作成したのが「島根県自虐カレンダー」です。これは島根が自虐的な冗談を言うシリーズのカレンダーです。

そのカレンダーは各店舗で売り切れとなり、島根のブランドに貢献したと共に、自らそのPR費用まで得てしまったのです。

企業の一時的なプロモーションは予算を投下した期間しか、有効ではありません。しかし、本当に良いプロモーションはファンを作り、資金をつくり、良い循環が次々と生まれます。

ヤフーでは、復興支援において、ただの支援ではなく地域にビジネスや人を集め、表面的ではない、根付いた循環の起こる復興を目指しています。
ヤフーの復興支援でも、ビジネスや人を集め、地域に良い循環を起こそうとしています。

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ツール・ド・東北。

たとえばツール・ド・東北。
東北に1500人の参加者を募り、ネット上だけではないリアルな接点をつくっています。自転車イベントをプラットホームとして、石巻をはじめとする東北に多くの人と経済を招き、地域との交流を生んでいます。今年は3000人の来場を目指しています。

昨年はその中でも応援団というイベントを行って、参加選手と地元商店とを繋げるといった工夫も行い、選手と店主に絆が生まれました。

また、復興デパートメントは東北の食材を集めたECサイト。ただ単に支援するのではなく、全国と世の中のビジネスの接点であるプラットホームをネット上に作ることにより、経済面からの復興をお手伝いさせて頂いています。

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復興デパートメント

いずれも端的なものではなく、長期的な繋がりと経済の自転が起こることを目指しておこなっています。

本当の意味でのプロモーションは心情的な繋がりや縁をつくることではないか、とわたしは考えます。

短期のプロモーションを行うことも大切ではありますが、努力次第でそれを超えた関係をつくることができるのではないか。そう思いながらヤフーは日々新しい形のコミュニケーションを追求しています。

内田 伸哉(ヤフー/ブランドマネージャー)
内田 伸哉(ヤフー/ブランドマネージャー)
内田 伸哉(ヤフー/ブランドマネージャー)
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