国際インタラクティブアワード「Webby Awards 2014」開催レポート

インタラクティブに特化したグローバルアワード、「Webby Awards」をご存知だろうか。Web黎明期の1996年に発足、以来Webの進化と歩みを共にしてきた同賞から見る、今後のWebクリエイティションの展望とは。日本とアメリカの両国でインタラクティブに携わり、Webby Awardsの公式グローバル・アンバサダーを務める藤村紘一氏にレポートしてもらった。

藤村紘一(Webby Awardsグローバル・アンバサダー)

5月19日、ウォール街の歴史を感じられるパルテノン建築に囲まれたチプリアニにてWebby Awardsが開催された。

フラッシュがたかられる中、レッドカーペットを進み映画祭さながらの演出である。席へ案内されると、映像が流れる会場内では米国で人気のコメディアンがホストをつとめており、受賞者、スポンサー、関係者などと食事を交えながらのしゃれたトーク。と、イメージするようなWebのアワードとはかけ離れた実にフォーマルな祭典である。

それでいて、出席者同士が親しくなりやすく設定されているのが特徴的だ。

Webby Awards は、Web が生まれたばかりの1996年にWeb エキスパート、ビジネスマン、先駆者、名士1,000人以上からなる組織体「The International Academy of Digital Arts and Sciences」によって、Webデザインの素晴らしさ、創造力、有用性と機能性を評価するために設立された米国発の国際賞である。

2014年度は65を超えるカテゴリーに拡大して実施され、60カ国以上からの参加があった。

私は、ワシントンDCのOgilvy PRでキャリアをスタートし、アメリカ政府関連のクライアントのデジタルデザインに関わったのち、帰国後は博報堂i-studioへ入社。アートディレクション、インタラクティブデザイン、プランニングのキャリアを積み、現在はインターブランド・ジャパンで日々新たなブランドエクスペリエンスを追求している。

日本とアメリカの両国でインタラクティブに携わった立場から、日米間の人脈・技術を双方に共有そして刺激すべくWebby Awardsの公式グローバル・アンバサダーとして関わっている。

今回は日本の広告界の皆さんに、この場を借りてWebby Awardsについて少しでも知っていただければと思い、筆を取った次第である。

過去(1997年)から現在までの受賞者をアーカイブ化したサイトは必見

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