国際インタラクティブアワード「Webby Awards 2014」開催レポート

「Vine」が2つの部門で受賞

今年のWebby Awardsの特徴は、ひとつには海外からのエントリー率の増加。アメリカ以外の国からの応募が去年と比べ7%増の30%にのぼり、グローバルでの認知度が高まりつつある。

日本からの応募作品を見ても、デスクトップWebを中心とした作品からモバイルへと去年から30%もシフトしており、生活者とクリエイターのフォーカスエリアが大きく変化しつつあると言える。

この傾向を象徴する、今年の特徴的な受賞作品は下記だろう。


◆Best Use of Mobile部門 WINNER
◆Social Media部門 WINNER

今年、「Best Use of Mobile」部門と「Social Media」部門の2つで受賞したのは「Vine」である。

毎日多くのアプリがリリースされる中、昨年1月末にリリースされたTwitterと連動した動画アプリVineは、世の中を変えたアプリの一つであろう。

140字以内でつぶやきを完結させるSNS時代最適なプラットフォームをグローバル化させたTwitterと同じくVineの動画は6秒の制限をもち、ループする。

このユニークな制限を生かしたバイラルビデオが一年で世界にVineを当たり前の存在にした。

Webbyは様々な企業、シリコンバレーのルーキーを表彰してきた。たとえば2013年ベスト・グローバル・ブランド2位のGoogle。

時代を振り返ること2000年、Aol, Yahoo, Exciteなどが主力検索エンジンとされる中、真っ白の画面にシンプルなロゴのみという斬新な検索ボックス一つで世の中を変えた。

そこには、ビッグデータとの連動をやってのけた最新テクノロジーがあった。

当時、創始者であるLarry PageとSergey Brinが、受賞式の場にローラーブレードとシルバーのマントで登場したことは今では伝説の1つとなっている。Webbyはウェブ時代を牽引する蒼々たるメンバーたちの若き日々と共にあるアワードと言える。

彼らの駆け出しのころの若き野望をインタビューでも見ることができる。

次ページ 「名物「5ワードスピーチ」、今年のハイライトは?」に続く

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