国際インタラクティブアワード「Webby Awards 2014」開催レポート

名物「5ワードスピーチ」、今年のハイライトは?

Webbyと言えば、会場のテレビカメラが回るセンターステージでスポットを浴びながら繰り広げられる、受賞者による「5ワードスピーチ」が有名だ。

これはそもそも受賞者のスピーチタイムを短縮するための苦肉の策であったが、いまやWebbyの代名詞となり毎年あらゆるメディアに取り上げられている。

この5ワードバトルが受賞者や特別ゲストらによって今年も展開された。

◇Sir Tim Berners-Lee

World Wide Webを設立したことで有名なSir Tim Berners-Leeのスピーチ。インターネット誕生から25周年を記念し、最後のゲストとして壇上に上がった同氏は、オンライン上で危ぶまれている透明性、発言の自由化について熱く語った。そして、それを変える力は「it’s up to you(きみら次第)」だと呼びかけた。

◇バンクシー

グラフィティアーティストとして隠れた存在ではあるが、その作品の数多くは億単位の値段がつくほど高く評価されている「バンクシー」。今年のPerson of the yearを受賞している。

バンクシーは一カ月間毎日NYのどこかに出現することを表明し、街中を騒がせた。もちろん受賞には現れないが、残した5ワードスピーチは「I’m not Banksy」。

◇ディラソール

80年代R&Bからヒップホップの先端を突き進んできたディラソールがArtist of the yearを受賞し、オンライン上での著作権について語った。

ディラソールと言えば多くがR&Bからのサンプリングをベースとしたチューンとして有名だが、当時サンプリングするための著作権、使用権の法律が定められておらず法廷で苦労したグループである。

去年そのバリアをうち砕くためオンライン上で無料ダウンロードできる著作権フリーミュージックをリリースしたことが評価された。ステージでの言葉はマイクをチェックするかのように「Testing one two, Check one.」で締めくくられた。

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