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眞鍋海里(BBDO J WEST コンテンツプランナー/インタラクティブプランナー)
昨日2日目の授賞式が終わり、残すところWinnerの発表は、フィルム、フィルムクラフト、ブランデットコンテンツ、チタニウムを残すのみ。
カンヌもボチボチ後半戦へ。
インプットしまくりの毎日。ビシバシいい刺激を受けて、日頃の貧弱で枯渇気味の脳みそがじんわり潤っているのを感じています。
さて、このコラムですがどういったことを書こうかなと思ったのですが、せっかくカンヌまで来ているので、現場でしか感じられないものについて書きたいと思います。
それは、なんてたって授賞式。
ド派手な演出やオーディエンスの反応など、その場にいて肌で感じないと分からないことが沢山あります。その中でも発表と共にケースビデオが流れる瞬間、オーディエンスからは賞賛の拍手や笑い声、時にはため息?みたいに、様々な反応を知る事ができます。そこには、万国共通して共感できるものや、「へ〜そこに反応するんだぁ〜」というような意外な点などなど。
それでは授賞式でオーディエンスのリアクションが良かった作品にスポットを当ててご紹介したいと思います。
マイノリティのため/弱者のため
Social Good潮流を含んだ作品は今年も顕在です。
ANTZ BANK「GYATMS」
アウトドア部門Grand Prix作品。ANTZ BANKが作ったのはゲイやレズビアンのためにド派手に装飾したATMその名も“GYATM”。やっぱり人々の笑顔は人の心を打ちます。
MISEREOR「THE SOCIAL SWIPE」
直感的でシンプル、誰が見ても分かる素晴らしいアイデアには、惜しげもない賞賛の拍手が。
AMNESTY INTERNATIONAL「FREEDOM CANDLES」
今年新設されたプロダクトデザイン部門での受賞。ケースビデオ自体がひとつの“作品”になっているような美しい作り。
おもわず笑っちゃう、カワイイ
動物の可愛さは万国共通?その他笑っちゃう系
サンシャイン水族館「ペンギンナビ」
デザイン部門GOLD受賞作。ARのペンギンがトコトコ歩く姿が出てきた瞬間、皆一斉に「Cute!!!」(笑) 子どもナレーションも効いてます。
BELDENT INFINIT「ALMOST IDENTICAL」
映像の中に出てくる明らかに図られた質問に会場に笑いが。
こりゃ納得!みんな知ってる
誰もが知っているキャンペーンはやっぱり強い!
サイバー部門でグランプリの2作品は特に好反応!
VOLVO TRUCKS「LIVE TEST SERIES」
エンヤが流れジャン・クロード・バンダムが股割りする瞬間、会場から拍手の嵐!後半の世界中でつくられたパロディーが流れるとドッと笑いが。
PHARRELL WILLIAMS 「24 HOURS OF HAPPY」
日本でも恋チュン的にやってみた動画が多発しましたが、本篇は2億再生!
この作品が授賞式2日目のラストの発表だったため、みんな会場に流れるHAPPYにノリノリで踊りながら退場していきました。
その他にも「RICE-CODE」は美しい田んぼアートが映し出された瞬間、横の外国人が「オォ、ビューティフォ。。。」と思わずつぶやいていたりと、日本のきめ細やかクラフト力は外国の評価が高いみたいです。
そんな中、今まで発表された作品のなかでも最もオーディエンスが沸いたのが「MOTER BOOK」。
万国共通“妊娠・出産”というテーマにそっとやさしく寄り添うプロダクト。ケースビデオが流れている間、ずーっと拍手が鳴り止まなかったです。
世界に通じるアイデアとは?
これらの作品のどのポイントが、世界の人々の琴線に触れたのか?
そこを分析してみることに、ヒントがあるのかもしれません。
さぁー後半戦も勉強、勉強!!!
眞鍋海里(BBDO J WEST コンテンツプランナー/インタラクティブプランナー)
ADFEST SILVER、Times Asia-Pacific Advertising Award GOLD、AD STARS CRYSTAL、WEBクリエーションアワード WEB人賞、モバイル広告賞グランプリ、広告電通賞、消費者のためになった広告コンクール、TCC審査委員長賞、FCC賞、K−ADC賞、福岡広告協会賞など受賞多数。クリエイター・オブ・ザ・イヤー ノミネート。主な仕事に、JR九州「今日の西郷どーん」「DREAM九州新幹線」、ロッテ「Fre-1 GP」、レソラ天神「Tweet Rain Story」、「博多美女ん」、オートウェイ「【閲覧注意】雪道コワイ」「【放送事故】生配信中に…いきなりBAN」など。
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