無印、パリに欧州旗艦店出店でアーティストが競作

良品計画は9月24日、パリ中心部の大型ショッピングセンターに新店舗「MUJI Forum des Halles(ムジフォーラム・デ・アル)」をオープンする。売り場面積は700平方メートル。新店舗は欧州旗艦店と位置づける。欧州1号店の開店は1991年。これまでフランスでは中小型店を12店展開してきた。良品計画宣伝課は、出店の意図について、「『無印良品』のコンセプトを改めて伝えるハブとして、情報発信の中心地であるパリに旗艦店を出店するに至った」とした。海外事業全体では、2016年度末で1000億円の売上を目指す。

新店舗では、東京・青山に置くセレクトショップ「Found MUJI(ファウンド・ムジ)」のコーナー展開も行う。「Found MUJI」は世界中から見つけた日用品を紹介する情報提案型の店舗。パリの新店では、現地の人気セレクトショップ「MERCI(メルシー)」と良品計画企画デザイン室との共同企画として実施する。

ポール・コックス氏が手がけたポスター。同氏は英語教師を経て、独学で創作の道へ。絵本、グラフィックデザイン、アート作品などを幅広く制作している。

フィリップ・ワイズベッカー氏の作品。パリのほか、ニューヨーク、バルセロナでも活動。鉛筆や定規を用いた独特なタッチが持ち味。

ジャン・ミシェル・アルベロラ氏はアルジェリア生まれのフランス人アーティスト。絵画だけでなく、文章・写真・映画など、他の表現手段を作品に組み込むのが特徴。

オープン告知ポスターは、3人のフランス人アーティストがデザイン。ポスターは、ピカソやマティスの作品を生み出したプレス機を使用し、日本の和紙にリトグラフ印刷した。デザイナーの1人、フィリップ・ワイズベッカー氏は「無印良品ファン」と公言している点から、ポール・コックス氏は「デザインに、無印良品と親和性があることから候補に挙げた」(宣伝課)。3人目のアーティスト、ジャン・ミシェル・アルベロラ氏は、今回リトグラフを作成した工房idemから紹介を受け、日本の芸術祭での活動などから参加を依頼したという。ポスターは、東京・有楽町の無印良品店舗でも披露される予定。

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