「その動画広告は、実際はどのくらい見られていますか?」日米最新トレンドと調査結果から紐解く動画広告徹底活用/Dennoo
講演者
- 菅野圭介(Dennoo マーケティングディレクター)
「国内の動画広告市場は2017年にかけて640億円の成長が見込まれる(シードプランニング調べ)。だが、インターネット領域での動画広告制作はまだ試行錯誤の段階。現在、インストリームタイプの動画が多く、その特性から短期間でリーチを得ることは難しい状況にある」と、Dennooマーケティングディレクターの菅野圭介氏は分析する。
そのことを踏まえ、現時点ではインストリームを実施したうえで、在庫が豊富なディスプレイ枠の広告で効率的にターゲットリーチを獲得する方法、あるいはターゲティングの技術を活用してプランニングを進める方法が現実的で有効的な動画活用であるとした。
広告効果はインプレッションやクリック数を基本指標にしているが、「ディスプレイ広告は必ずしも視聴されていない」という。米国では1秒以上かつ広告枠の50%以上が表示されているものを「広告が見えている(ビューアブルインプレッション)」と定義している。
日本の調査では、インプレッションの50%は見えておらず、バナー広告をクリックしない人は84%にのぼるという結果が出た。菅野氏は、「クリックしないユーザーには、ビューアブルな状態を狙い、表現力が高い動画でアプローチするのが効果的」と述べた。
Dnnooでは動画が実際に見られている時間を計測し、最適化する「ビューアブルタイム技術」(特許取得)を開発。検索数の増加やコンバージョンにつながる動画の視聴秒数や表示回数を分析するトライアルを実施中で、今後一連の技術を外部にも提供していく予定だ。