インドで誕生したInMobi(インモビ)は現在、世界165カ国で7億5900万人にリーチできるモバイル広告ネットワークを保有し、スマートフォン向け広告出稿量でアジア1位のシェアを誇る。2010年にはInMobi Japanを設立し、日本市場にも参入している。ユーザーのネット接続がPCからモバイルへと移行しつつある中で、これからのモバイル広告の市場の動向、さらに日本市場での戦略について、来日した同社ヴァイスプレジデント&アジア太平洋・中東・アフリカ代表のJayesh Easwaramony(ジャイェッシュ・エースワラモニー)氏に話を聞いた。
——インモビの強みとは何か。
多くの広告配信事業者がPCからモバイルへと移行してきたのと異なり、当社では最初からモバイルを第一に事業を拡大してきた点が強みだ。さらにリッチメディア、ネイティブ広告、動画などモバイルにおける広告体験を変える、多様なフォーマットも整い、より効果の高いモバイル広告を展開できる環境ができている。
——米国・eMarketerの最新の調査によると、2014年の世界のデジタル広告費は前年比16.7%増の1400億1500万ドルにのぼり、くわえてデジタル広告の今後の成長のカギはモバイル広告であり、2014年は前年比84.7%増の320億7100万ドルにのぼるとの予測がある。
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現在の市場環境は私たちにとって、大きなチャンスと考えている。常にモバイルを第一に考えてきたので、モバイルに関するインサイトを熟知しているし、それが製品開発に生かされている。世界で7 億 5900 万人にリーチできるスケールとモバイルを熟知しているからこそ、開発可能となるイノベーティブな製品の掛け合わせが当社の強みと言える。