大村秀章・愛知県知事「5000万人の交流圏形成」
愛知県は日本一の産業県と自負しています。製造品出荷額は昨年、40兆円の大台を超えて41兆円に達しました。2位の神奈川県が17兆円なので、愛知県の存在がいかに大きいか分かっていただけると思います。
その半分は自動車・輸送機械ですが、工作機械や窯業も日本一で、近年は航空宇宙産業に力を入れています。新型ロケット「H3」や日本初の小型ジェット旅客機「MRJ」も愛知県で開発されています。ボーイング787の機体の35%は愛知県で作られています。
十数年後、2027年にはリニア中央新幹線が先行開業し、東京―名古屋間が40分で結ばれます。首都圏と中京圏を合わせて人口5000万人が40分で結ばれるという、世界でも例を見ない大交流圏ができます。愛知・中京圏がますます日本経済を引っ張っていけるように頑張っていきたいと思います。(談)
河村たかし・名古屋市長「日本率いる名古屋の力」
大村さん(知事)がものづくりと言っていましたが、まさにその通りです。名古屋港だけで毎年貿易黒字が6兆円もあります。問題は、そのお金が銀行経由で東京に行ってしまうことです。
名古屋城はご承知のように、昭和20年5月の空襲で焼失しました。現在のものは鉄筋コンクリート製です。私はこれを木造のものに復元しようと言っているのですが、大変もめています。ありがたいことに、正確な実測図が残っていますから。実は、戦前の国宝1号は名古屋城でした。それを400年かけて、再度国宝にしようと考えているわけです。現在、同じく空襲で焼けた本丸御殿を復元しています。こちらも図面があるので、いわゆる「本物」復元です。
日本を引っ張っているのはこの名古屋・愛知です。行政も努力しており、これだけ減税しているのは名古屋だけ。これは言っておきたいですね。(談)