リターゲティングだけでは活用に限界!?~既存顧客のロイヤルティ向上と新規顧客の獲得を両立~
講演者
- 永井 仁志(京セラコミュニケーションシステム株式会社 インターネットメディア事業本部 デジタルマーケティング営業課長)
企業が利益を上げるためには、経費を最小化し、売上を最大化することが求められる。当然、販管費、仕入費などの経費削減も重要だが、広告の無駄打ちを防ぎ、効率的に新規顧客を増やすことによる売上の拡大が、利益の最大化につながる。
その様な中、長年にわたりデータセンター事業やモバイルインターネットサービスを展開し、技術やノウハウを蓄積してきた京セラコミュニケーションシステムが2012年秋に広告配信プラットフォームの「デクワス.DSP」をリリースした。本システムは、広告主ごとに適したタイミング・価格で、効果的な広告枠に広告を配信する仕組みだ。
「デクワス.DSP」の解析エンジンは、SNS、ウェブ上で広がる口コミ、生活情報の総合サイトなど1000を超える多種多様なアライアンスサイトから情報を収集し、インターネット上で既存顧客と似た閲覧行動を行う人にリーチすることが可能だ。したがって、広告主サイトと親和性の高い潜在顧客へターゲティング配信し、新たなファン層を獲得できる。また、上記のデータを用いて、各ユーザーの居住地、家族構成、年齢、年収、性別、興味関心事などを推定し、広告主が求める属性のユーザーに対する配信「プロファイルターゲティング」も可能となった。これらのデータを上手に組み合わせることで、広告主が求めるユーザーを効率的に狙い撃ちできるようになった。
広告効果を上げるためにもう一つ肝心なことは、既存顧客のLTVの向上だ。そのためには、お勧めする商品をバナー表示する「レコメンドバナー」が有効といえる。通常の画像バナーに比べて3倍程度高いクリック率が見込めるという。「デクワス.DSP」のレコメンデーションシステムは、知っている商品ばかりではなく、ユーザーの興味関心にもとづく意外性のある商品を提案するため、ユーザーにとって価値ある情報が届く。パーソナライズされた商品を個別に提案し、広告主サイトへユーザーを誘導することにより、リピーター単価の向上を促進する。
同社は新規顧客・既存顧客といったユーザーのステージに応じて、適したな広告配信をおこなうことにより「広告主の売上最大化」に貢献するサービスを提供している。