技術をマーケティングに活かせるエンジニアを育てたい
――オールアバウトさんでは、システム開発や運用の内製化を進めていると聞きました。
城本 現在は「All About」を開設した当初に比べ、様々な情報を提供するWebサービスが次々と増加しています。そういった中でも競争優位性を保ち続けるためには、企画や改善の実行スピードを飛躍的に速める必要があり、2009年以降、本格的にインフラと開発の内製化を進めてきました。
「Digital Analytics」の導入により、実現する集計・分析機能の効率化は、システム部門が本来のミッションに最大限、力を注げる環境を作る上でも意義があるものです。
中西 今回、オールアバウトさんのような日本を代表するメディア企業に導入いただき、非常に光栄です。早く分析結果が出て、事業に活かしていただきたいと思っています。
城本 高度な分析を行うとは言え、データはあくまで手段。数字だけを追うのではなく、最終的にお客様の満足をいかに高めるか、そのために、さらにメディアを成長させるために活用をしていければと考えています。
私はシステム部門の役員ではありますが、部下であるエンジニアの中から技術をマーケティングに活かせるスキルを身に着けた人材を輩出できればと考えています。これからの時代に活躍できるエンジニアは、指示された集計を行うだけでなく、各種データの意味と重要性を理解し、ユーザーの行動を理解し、サービス改善提案できる力も必要だと思うからです。
これまでのシステム部門はデータについては集計を担うことが中心でしたが、今後は優れたツールを用いたデジタルマーケティングを実現できる人材を育成していければと考えています。
(本文中・敬称略)
「Digital Analytics」は、IBMのデジタル・マーケティング最適化ソリューションの中核製品。サイトの訪問者セグメント別の分析、インプレッション計測とアトリビューションモデリング、デバイス別分析などに対応する。
また、Digital Analytics独自のLive Profile(Lifetime Indivisual Visitor Experience)という、SNS/Eメール/検索連動型広告など、ユーザーのあらゆる行動を過去にわたって一元管理できることが特長であり、それにより訪問者プロファイルを加味したWeb分析・最適化が可能となる。
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