出会うチカラ

岡田さんと僕らの宇宙談義は日々を追うごとにどんどん加熱していきました。ちなみに、岡田さんの宇宙の講義(とくにスペースデブリ問題)は最高です。国際学会やTEDで講演されている岡田さんは、小難しい話を簡単にわかりやすく伝える天才です。是非、みなさんにも聞いていただきたい。

そんな矢先、ポカリスエットの仕事の話が僕のところに舞い込んできたのです。
それは、まさに運命ともいうべき出来事でした。

宇宙をもっと開かれたビジネスの場にすべく、さまざまな研究や実験を繰り返しているASTROSCALE。若年層のファン獲得のために未知なる挑戦を考えている大塚製薬ポカリスエット。両者をつなぎ、世の中を巻き込む大プロジェクトに育てるドリル。舞台は出来上がりました。

チャレンジングな仕事に不可欠な要素として、「出会うチカラ」って大事だなあ、と思っています。出会いは運だとか、運も実力のうち、なんて言葉がありますが、僕は出会いは必然だと思っています。新しい領域に挑戦したい!と強く望む者だけに出会いの神様は微笑んでくれる、積極的にチャレンジしたいと行動し、情報を集め、ダメもとで自分の足で会いにいく人間だけに出会いはやってくる。セレンディピティと言ってしまえば簡単ですが、それは単なる偶然とは異なります。僕はけっこう本気でそう信じています。思い返すと、僕の広告人生、そんな思いがけないいい出会いによって相当な数の幸せなプロジェクトが生まれてるなあ、と実感しているからです。

「出会うチカラ」以外にもうひとつ大切なチカラがあるとするなら、それは「組み立てるチカラ」だと思います。

次ページ 「今回も「民間だけで月面に挑戦する」という旗のもと」へ続く

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細川 直哉(Drill チーフ・クリエーティブ・オフィサー)
細川 直哉(Drill チーフ・クリエーティブ・オフィサー)

1970年生まれ。早稲田大学大学院にて建築意匠を専攻。1995年、電通入社。

クリエーティブ局、OOH局、プロモーション事業局を兼務し、「消費者参加型」キャンペーンを数多く手がける。
2011年にドリルのエグゼクティブ・クリエーティブ・ディレクターに就任。与えられた時間と予算の中で最も劇的にクライアントニーズを解決するというミッションを実行するために組織された少数精鋭のソリューション集団を率いている。

CLIO、ADFEST、Spikes Asiaでのグランプリをはじめ、Cannes Lion、ニューヨークADC GOLDなど数多くの国内外の広告賞を受賞。Cannes Lionほか数多くの海外広告賞の審査員を務める。

一級建築士でもあり、自ら建築デザイン、空間プロデュースも手がける。

細川 直哉(Drill チーフ・クリエーティブ・オフィサー)

1970年生まれ。早稲田大学大学院にて建築意匠を専攻。1995年、電通入社。

クリエーティブ局、OOH局、プロモーション事業局を兼務し、「消費者参加型」キャンペーンを数多く手がける。
2011年にドリルのエグゼクティブ・クリエーティブ・ディレクターに就任。与えられた時間と予算の中で最も劇的にクライアントニーズを解決するというミッションを実行するために組織された少数精鋭のソリューション集団を率いている。

CLIO、ADFEST、Spikes Asiaでのグランプリをはじめ、Cannes Lion、ニューヨークADC GOLDなど数多くの国内外の広告賞を受賞。Cannes Lionほか数多くの海外広告賞の審査員を務める。

一級建築士でもあり、自ら建築デザイン、空間プロデュースも手がける。

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