【島根】「縁結び」の地、祝賀ムード
昨年5月の出雲大社本殿遷座祭から1年が経つ出雲市大社町。現在も進む「平成の大遷宮」の最中に、高円宮家次女の典子さまと出雲大社禰宜の国麿さんの婚約が内定した。皇室にとっては久々の慶事で、地元出雲では皇室と出雲の「縁結び」とあって門前町は一気にお祝いムードに包まれている。
一方で、昨年からの「平成の大遷宮」の経済波及効果は、日銀松江支店の試算で344億円に上るが、今回の慶事でさらにブームアップが図れるかどうか。広告業界は依然として厳しい状況が続いているが、地元だけでなく県内全域で島根を全国にアピールしていくことが業界の元気にもつながるのではと期待している。(島根広告協会)
【岡山】岡山の商業地図、どう変わる
県都・岡山市ではJR岡山駅前に巨大な商業施設が姿を現し始めている。今年11月にオープンを目指すイオンモール岡山。通勤や買い物客らは巨艦店舗を前に「いよいよこの秋。岡山の商業地図はどう変わる」。話題はこの一点に–。
イオンモール岡山は地下2階、地上8階建て、延床面積25万平方メートル、売り場面積8.8万平方メートル。約350店舗が入居の予定という。中四国最大級の商業施設だ。岡山駅前という好立地。集客目標は年間2000万人。
こうした大型店の進出に既存の商業施設や商店街は対応を迫られている。大きな集客力への対応は–。岡山市は街づくりの視点を踏まえ、市街地の回遊性向上、魅力づくりに力を入れる方針だ。周辺道路での深刻な渋滞や、緊急車両への影響も心配される。岡山市、岡山県警など関係機関は、住民の安全確保と渋滞緩和を図るため、様々な施策を総合的に進めるべく検討を重ねている。(岡山広告協会)
【広島】手法や表現、斬新に「広島広告企画制作賞」
広島広告協会では2年後の創立60周年に向けて、組織活動の刷新を進めている。「広島広告企画制作賞」では、募集要項、部門編成を大幅に改正した。審査会も一新して、5部門12部の金賞、銀賞の全24作品を選定した。6月2日の贈賞式では、受賞作品の映像化映写を試み、好評を得た。
35年目となる今回の応募は、200(前回180)作品。タブレットやスマホアプリとの連携など、新しい手法が増えた。正統派広告でも、斬新な表現、展開が目を引いた。
制作者の熱意が、広島の元気創出へ大きな力となりそうだ。(広島広告協会)