【前回のコラム】「各地の広告協会から〔2〕(山梨~広島)」はこちら
全日本広告連盟は全国37の地域広告協会で構成されます。広告協会は広告主、広告業、媒体社ら地域広告界の主要構成員が会員となり、広告賞ほか顕彰制度や懇親など、それぞれ地域に根ざした活動を展開しています。全37の広告協会のいまの取り組みや、地域経済・広告界の動きを紹介します。
【徳島】徳島の夏は阿波おどり一色に
恒例の徳島市の阿波おどりが、8月12日からの4日間開催され、大勢の観光客で街は踊り一色に彩られる。昨年は平日の日程ながら好天に恵まれ、4日間の人出は約123万人だった。
今年の阿波おどりをPRする市観光協会のポスターは、全国公募で寄せられた234点から選ばれた作品を採用。有名連「うずき連」の踊り子を被写体として、女踊りの美しさを見事に捉えている。キャッチコピーは「神の二拍子、街を舞う。」で、観客を一瞬でとりこにする阿波おどりの臨場感や熱気を表現している。(徳島広告協会)
【香川】瀬戸内海の素晴らしさPR
今年、瀬戸内海国立公園は、1934(昭和9)年に日本で最初の国立公園に指定されてから、80周年を迎えた。香川県では、瀬戸内海の素晴らしさと大切さをPRしようと市町と連携し、「世界の宝石 瀬戸内海へ ~光る海、輝く島々の80年~」をテーマに、11月までの間、さまざまな記念行事を開催する。
協会としては春・秋に、会員や一般の方を対象にセミナーを開催、主に東京や大阪などの広告業界の最新情報などを県下に発信している。今春は、講師に博報堂DYメディアパートナーズ関西支社の田中達朗新聞雑誌局長を招き、多メディア化した社会での戦略や新聞広告の可能性などについて学んだ。(香川広告協会)
【愛媛】ユニークな自販機お目見え
「ようおいでたなもし=ようこそいらっしゃいましたね」–伊予弁のおしゃべり機能が付いた清涼飲料自販機がお目見え。これは、松山市が飲料メーカーに依頼し開発したもので、7月から市内主要スポットなどに9台を設置する。
のんびりした口調で観光客をおもてなし。今では使うこともなくなった地元民にとっても愛着ある響きだ。ありがとうを意味する「だんだん」。
そのほか季節のあいさつなど盛り込んだ44パターンを収録しているという。(愛媛広告協会)
【高知】「高知家」をサポート
高知県は、県の知名度アップを図るために2013年からキャンペーン「高知家(こうちけ)」をスタート。本県を「家」として設定し、親近感を抱いてもらい、観光や移住、県産品販売などの認知度を高めていくことを目標に、さまざまな活動を始めた。
2年目となる2014年も「高知県のええもん、ぜーんぶおすそわけやき。」と題し、さらにパワーアップ。観光客におススメしたい飲食店を選ぶ『「高知家の食卓」県民総選挙』の実施、主な観光施設などで提示するだけで特典が受けられる「龍馬パスポート」の発行など、話題性が高くなる工夫をしている。
高知広告協会としても、「高知家」の応援を通して、元気ある高知県作りにどんどんと協力していきたいと考えている。(高知広告協会)
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