フォーカスでヤフーを変える。

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「なんでもできる」からこそ「ひとつに絞る」

昔の「道具」とは「何か一つの目的を果たすもの」でした。

たとえば、座高を測る椅子。ただ「座高を測る」という「ひとつの目的のため」だけに作られています。なのに学校の保健室の中で妙な存在感を放ち、置き場所にそこそこ面積をとります。

かつては、私たちの周りは単一目的の道具に溢れていました。

「番組をみるため」のテレビ、「冷やす」ための冷蔵庫、「服を洗う」ための洗濯機。すごくわかりやすい「道具」と「目的」の1:1の関係性がありました。

業務用の機材にもそういった単一目的の道具は溢れています。映像の色味をチェックするだけのモニター、ペットボトルに蓋を装着するだけのロボット、音を等間隔で刻むだけのメトロノーム…。

しかし、1980年に「マルチメディア」という言葉が生まれ、「パソコン」が一般化してからはどんどんと「道具の用途」が多目的化してきました。表計算ができる、ワープロができる、絵がかける…。

その多様性はインターネットが誕生してからは加速度的に増えて行きます。ファイルが転送できる、手紙が書ける、3DCGがかける、世界中の情報にアクセスできる…。おそらく数え上げたらキリがないほどの用途が一つの道具に押し込められてきました。

そしてスマートフォンの出現によってその多用途化はより加速しています。今、「スマートフォンって何をする道具ですか」と言われて一言で答えられる人はいないのではないでしょうか。答えられたとしても「ニュースをみる」「連絡をする」「メモをとる」「ゲームをする…」と聞く人によってその答えはさまざまなはずです。

その多様化したスマートフォンをひとつの目的をもった道具に変えるのがアプリケーションです。

ヤフーも「ニュース」「オークション」「検索」などなど、スマートフォンをひとつの目的にしぼり、活用できるようにしてきました。先日は「Yahoo!カーナビ」というサービスをリリース。

「スマホ」が「カーナビになる」というこのアプリは、公開初週からアプリのランキングで1位になり、好評を頂いております。

この先、スマホの次のさらに新しい何かが出てきても、より複雑に、より多様化していくことは間違いありません。そんな中、ヤフーはそれを「どう使えば楽しいか」「どんな体験を提供できれば便利か」を追求し、磨き上げ次々とサービスに落とし込んでいくことになるでしょう。

シンプルイズベスト。

みなさまにフォーカスしたサービスをこれらもヤフーはお届けしていきます。

内田 伸哉(ヤフー/ブランドマネージャー)
内田 伸哉(ヤフー/ブランドマネージャー)
内田 伸哉(ヤフー/ブランドマネージャー)
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