成長著しいデジタルマーケティング領域への注力
SaaSベンダーとしては世界第2位のシェアを誇るオラクル。
マーケティング、営業、バックオフィス、カスタマーサポートと幅広い領域で展開するSaaSソリューションの中でも、今後は特に、マーケティング領域に注力していきたいという。
背景にあるのは、国内外におけるインターネット広告市場の伸長だ。2014年の世界のネット広告支出額は約14兆円、日本でも2013年までに約1兆円規模に成長している(eMarketerおよび電通の発表)。
IT調査・コンサルティング会社の ITRの調査によると、日本における、統合型マーケティング支援やソーシャルメディア解析、メールマーケティング、DMPといったマーケティングソフトウェアへの投資は、平均成長率11%で伸長し、2017年には約272億円にのぼると予測されている。
日本オラクル 代表執行役社長兼CEOの杉原博茂氏は、今年4月の就任時にも、
「データベースでナンバーワンのオラクルが、マーケティングでもナンバーワンを目指す」
とコメントしており、Oracle Cloud Marketingのローンチは、その実現に向けた大きな一歩と言える。
国内での今後の展開においては、米本社のエイクロイド氏と、日本オラクルでクラウドアプリケーション事業を統括する多田直哉氏が直轄する専任組織を発足させる。米本社と強いパイプを持つ体制とすることで、海外のベストプラクティスをスピーディーに吸収し、営業活動やクライアントへのサポートに役立てたい考え。
また日本オラクルにおいても、Oracle Marketing Cloudを活用したプラクティスを独自に蓄積していく。パートナーとしては、これまで長年にわたってオラクルが関係性を築いてきたシステムインテグレーターのみならず、インターネット広告会社やアドテクノロジー企業といった、マーケティング領域に特化した企業との連携も強化する。
そうしたパートナー向けのトレーニングや認定資格制度も用意し、日本市場における事業体制を強化していく考えだ。
「日本オラクル」関連記事はこちら
「カスタマーエクスペリエンス」関連記事はこちら
「Oracle Marketing Cloud」関連記事はこちら
「SaaS」関連記事はこちら
「Oracle BlueKai」関連記事はこちら
「マーケティングオートメーション・サービス」関連記事はこちら
「ケビン・エイクロイド」関連記事はこちら
「オーディエンスデータ」関連記事はこちら