世界で子供の三大死亡原因のひとつとされるマラリアの認知や理解促進を目的としたゲリライベントが、東京と大阪で20日に行われた。主催したのは、NPO法人のマラリア・ノーモア・ジャパン。繁華街で、蚊が描かれた小さなシールを通行人に気づかれないように貼っていくもので、シールには「気づかないうちに(蚊に)刺され、アフリカの子供たちはマラリアにかかってしまう」と書かれている。マラリアになじみのない日本人に、蚊が媒介するマラリア感染の恐ろしさを疑似体験してもらう狙い。
マラリア原虫が発見されたことに由来する「蚊の日」(8月20日)に合わせて実施した。東京では浅草と秋葉原、新橋、代々木公園で、大阪は心斎橋・難波周辺で行い、合わせて100人強にシールを貼った。新橋では、姪をマラリアで亡くしたタレントのオスマン・サンコンさんも参加した。シールを貼った人には、スタッフから主旨とマラリアをめぐる現状について説明し、活動への理解を促した。
イベントの模様を収録した動画を26日にYouTubeやニコニコ動画に掲出し、プレスリリースやソーシャルメディアを通じて話題の拡散を図る。一連のプロモーションは博報堂が手掛けた。
世界保健機関(WHO)によると、2012年のマラリア患者数は約2億700万人で、約65万人が亡くなった。被害者の8割はアフリカの5歳未満の子供だという。
マラリア・ノーモア・ジャパンは、マラリア撲滅に向け支援活動を行う国際団体マラリア・ノーモアの日本支部として2012年11月に設立された。今後はタイやベトナムなどアジア諸国での啓発活動や小学校で課外授業を行うことなどを予定している。
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